2015年6月13日 (土)

受験で「脳がいびつ」になってる?!」と気づいたら読んでほしい本

 受験のためにある一部の脳を鍛えすぎた結果、
 
 「脳がいびつ」になります。
 
 逆に、脳をいびつにしないと高偏差値で、高学歴の道は
 険しいかもしれません。
 
 しかし、20歳になる前の脳のいびつさは、
 成長していない脳番地を作り出すことでもあります!
 
 当然、その弊害も起こりえます。
 コミュニケーション障害もその一つです。
 
 病院を受診して、あの医者は、どうしてわたしの顔をよく見ないで
 パソコンの画面をみて、話すのだろう?
 
 そんな疑問を持たれたことはないですか?
 答えは簡単です。
 
 忙しくであなたの顔を見ていない!のではなく、
 「脳がいびつかもしれません!」そのように、鑑別診断をしてみるのも
 一つの手です。
 コミュニケーション障害を伴う発達障害の可能性もあります。
 
 脳のいびつさは必ずしも、病気ではありません。
 
 脳の中でいびつになりやすい脳番地には、「海馬」があります。
 右の海馬と左の海馬は発達のスピードが異なり、その度合いが強いと
 「海馬回旋遅滞」を引き起こします。  

 高学歴なのになぜ人とうまくいかないのか (PHP新書)

              加藤俊徳 著
       ~受験で脳の一部を鍛えすぎ?!
【目次】
 プロローグ:あたまのよさは何で測れるのか
 
 第1章:偏差値の高い人が、なぜ他人を困らせるのか
 第2章:罪悪感のない人、駄々をこねる人の共通点
 第3章:こだわる脳は衰えやすい
 第4章:自分の脳は自分で育てる
 第5章:脳を強くすれば人生は大きく変わる
 エピローッグ:医者の脳も問題だらけ!?
【内容】
 学歴が高くて賢いはずなのに、
 人とうまくコミュニケーションを取れない人がいます。
 
 これは受験のためにある一部の脳を鍛えすぎた結果、
 いびつになっていることが原因と考えられます。
 
 こういった周囲を困らせている人が、
 夫だったり、上司・部下にいたら大変です。
 
 発達障害の傾向がある場合、
 どうしてもコミュニケーション能力が
 育ちにくい側面が、脳の形から見えてきます。
 では、周りの人はどのように、
 他人を困らせてしまう人と接していったらいいのでしょうか、
 
 本書でわかりやすく解説しています。
 また、会社の創業者がなぜ、成功を収めるのか?
 部下の脳との違いも語られています。
 

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2012年8月 8日 (水)

原子力という高度な科学を商売にする矛盾と大惨事

Dr.Katoの実家は、1996年、住民運動によって阻止した巻原発まで
 数キロメートルのところに位置している。
 すなわち、柏崎原発からも数十キロメートルの位置である。

 他界した漁師の祖父と巻原発付近の海まで船でよく行った。

 そのために、原子力発電には、人ごとではなく、随分前から注目してきた。

 しかし、
 「電力会社は、明確におかしい」という事実を目の当たりにしたり
 実際にそのような考えを持ったことはなかった。

 ところが、
 「原発事故は津波以前に起きていた。」という国会事故調報告の
  調査・検証事実に基づくと、東電は大変な組織であることになる。

 なぜ大変なのか、科学的に論証できる。

 まず、電力会社は、
 原子力という高度な科学を商売にしている会社なのである。

 高度な科学とは、何か? 
 高度な科学ほど、嘘の確率がどんどん低くなることを意味している。

 ニュートン力学、宇宙物理学、素粒子学、・・・
               みな高度な確率論の上に成り立っている。

 ところが、人を小馬鹿にするのもいい加減に!と思われるほど、
 東電は「津波によって、原子力事故が起きた。」と信じているのである。

 これは、事実のねじ曲げである。
 
 この事実のねじ曲がりが事実だとすると、東電は大変な組織なのである。
 嘘をつくために必死になる。

 ところが、科学者が必死になっても答えは決まっている。
 サイエンスの世界は、故意な嘘があってはならない。

 原子力という高度な科学を商売にしている会社は、
 やはり、故意な嘘があってはならない。

 科学の世界では、サイエンスを商売にできる人格を厳しく追及される。
 会社であれば、サイエンスを商売にできる法人格を厳しく追及される。

 一連の出来事は、日本人のサイエンスが、未熟なことを示している。
 事実は変わらないのに、人が介在して事実がねじ曲がる、
 これが「人災」なのである。

 日本という国家を強固なものにしようとするならば、
 この程度の嘘は、つくべきではないのである。

 未曽有の大惨事が、
 「人災」によってより巨大化しているのではないだろうか。
 いまも、それが継続していると思うと眠れない。

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2010年8月 2日 (月)

渡部昇一先生の迂回脳の使い方-創り上げた脳を何に使うか?

------エリートが目指した人工衛星脳と人間学が目指す迂回脳の大きな違い----

知の巨人と言われる渡部昇一先生との対談が実現して
一冊の共著『絶対「ボケない脳」を作る7つの実験』加藤俊徳・渡部昇一著
(出版:李白社、発行:フォレスト出版、1470円)

が出来上がってきました。

改めて人間の持つ知性を考える時、アタマがいいとは何なのか?
を考えてみると明確な答えがこの一冊にはあると思います。

エリートと呼ばれる東大脳や高学歴を身につけるためには
確かに、20歳までに一定の学業を習得しなければなりません。

ところが、MRIで脳を鑑定すると脳の成人式は
20歳ではないことが明らかです。

すなわち、20歳までに身につけた勉学のカリキュラムが
アマタのよさを表すかどうかは大きな疑問があります。

実際に、エリートの中には、かなりの数
私自身が「人工衛星脳」と名づけている脳タイプがいます。
いや、むしろ現代教育は「迂回脳」ではなく「人工衛星脳」に
向かっているとさえ警告したいと思います。

「人工衛星脳」とは、実際の人工衛星のごとく軌道が予め
はっきりして予測できる脳の使い方だという意味です。

かつて優秀な成績を残して高学歴をほしいままにしてきた人ほど、
プライドが高く、それなりの態度や考え方を人に示したくなるものです。

ところが、その思考範囲は見方を変えると予測の範囲であることが
多々あります。
その理由は、貯めた知識や言葉に振り回されるからです。
この傾向は、左脳にある言語系脳番地が優位な人に
しばしば見られます。

すなわち、自分は「迂回脳」を使っていると思っていたら、
実は、「人工衛星脳」の使い方だったということがあるわけです。

「人工衛星脳」から「迂回脳」へシフトするには
相当な努力が必要ですが、人間学への探求と実践が
それを可能してくれると考えています。

「人工衛星脳」については、また別の機会に譲るとして、
『絶対「ボケない脳」を作る7つの実験』では、
読み返してみるとジェットコースターに乗っているような
渡部昇一先生との面白いまでに話題が迂回する展開を味わうことが出来ます。

◎今回、書籍購入者には、無料でDr.KATOが企業研修で教えている
リーダーの判断力、決断力についての講義録音ファイルが無料で入手できます。

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2009年11月 2日 (月)

次世代ニューロマーケティング

■■■ 脳とビジネス ■■■

 脳・・・。
 広辞苑(第5版)で「脳」を調べると、以下の3つが出てきます。

 1)中枢神経系の主要部。(中略)脳膜に包まれて頭蓋腔内にある。(後略)
 2)頭や精神の働き。
 3)主要なものや人。

 つまり、脳は臓器であり、それが発揮する能力を指す言葉として
 使用されています。

 臓器ですから、やはり医療や特殊な専門分野の人が扱う領域でした。
 
 ところが、脳科学では新しい分野ができ、
 100年前の人々が思いもしなかった応用へと進み始めています。

 その1つがビジネス。
 脳科学をビジネスに生かそうという取り組みが活発になっています。
 
 記憶に新しいのは、脳科学を利用したゲーム機。
 大人もゲーム機にはまるようになったキッカケにもなりました。

 そしてメディア。
 テレビや書籍等で、脳の活性化の様子を見せたり、脳を育てるトピックが
 紹介されるようになりました。

 そして2010年を目前にして、さらに新しいイベントが開催されます。
 『デジタルマーケティングNEXT2009』。
 (11月11日~13日・東京ビッグサイト開催)

 会社にお勤めの方なら、常識用語の「マーケティング」。
 しかしそれ以外の方々には縁のない言葉です。

 マーケティングとは、商品の販売やサービスなどを促進するための活動で、
 パッと浮かぶのは、ある商品の購買層を調べるような市場調査。

 たとえば、ある商品にピンク色の装飾をしてもあまり売れ行きが伸びません。
 その商品の購買層を調べると、中年男性だったので、
 今度は装飾を中年男性に合わせて売り出すと商品が売れだす・・・。

 マーケティングというのは、
 商品をより効果的な宣伝・プロモーションをするような営業・販売促進や、
 消費者のニーズを開拓して製品開発に役立てたり、
 顧客データやwebを有効に活用したり・・・
 今や幅広いコンテンツに広がっています。

 その中で、脳の学校のDr.KATOの脳科学技術に注目が集まっているのは、
 「ニューロ・マーケティング」。

 直訳すると「神経マーケティング」。
 つまり、神経=脳のはたらきを活用したマーケティングです。

 このように、21世紀に入って、脳とビジネスとの距離が
 ものすごい勢いで狭まってきているのです。

 ■■■ニューロマーケティング ■■■
 
 ではどうしてニューロマーケティングに注目されているのでしょうか?

 従来のマーケティングは、主に消費者のレポートで成り立っていました。
 つまり調査対象者が回答する言語情報をベースに展開してきた
 従来型マーケティングでは、客観性が乏しいことや、
 言語化されない消費者のニーズを把握する課題がありました。

 だからこそ、ビジネスの可能性を広げ、消費者の新しいニーズを発掘する
 「ニューロマーケティング」に注目が集まっているのです。

 脳は瞬時に酸素を使いながら情報を処理し、快・不快を感じたり、
 情報の取捨選択を行って、判断・行動を行っています。

 このような言語化されない脳活動は、
 潜在的な消費者ニーズや商品効果になっています。

 そこで、商品やサービスが与える脳への作用を知り、
 脳機能情報を顕在化させることで、“脳に効く”商品開発を行ったり、
 販売戦略に生かすのがニューロマーケティングです。

 今まで脳とは無縁だと思っていた分野も、
 脳科学技術を応用することで、新しい切り口に出会うことができます。

 過去には脳の学校で脳計測などを行って、
 実際に製品開発をした例もあります。

 上述の『デジタルマーケティングNEXT2009』には、
 実は脳の学校は注目する技術をもつ企業として、出展の招待を受け、
 『ニューロマーケティング特別展示』に参加します。

 今回は、Dr.KATOも参加し、MRI、COE、SRIなど
 最先端の脳科学ツールや実際の作業フローを実演を通してご紹介します。

 Dr.KATOとビジネスの話がしたい方にも大チャンスの3日間!!

 下記URLで事前登録すれば、入場も無料になります。
 ぜひお越しください!
 http://www.jma.or.jp/Digi-ma/

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2007年3月19日 (月)

梅干とアンパンからみる政治と脳科学の正直者

今週の社長のひとこと-----------------------------------

うめぼしとアンパンから、政治と脳科学を考えてみたい。

もし、「うめぼし」を「アンパン」として、
販売したら、これは、違法だろうか?
(もちろん、買うお客様がいらっしゃるかどうか
は、問題ですが)

では、アンパンのあんこの中に、うめぼしをいれて
これは、「うめぼしです。」と言って販売したら、
これは、違法だろうか?

もし、アンパンの中に入っているうめぼしの大きさ
によって、事の是非が、決まるのであれば、

(うめぼしA) まるまる1個うめぼしの入ったアンパン

うめぼしB)うめぼしの切り身、1ミリの切れが
一切れ入ったアンパン

このAとBの「うめぼし」を販売する場合に、
どちらがより正当なのだろうか?

さらに、うめぼしBが大量に買われて、ブームとなった場合、
うめぼしAや、本家「うめぼしそのもの」は、
どうやって、うめぼしBの不当性を証明することが
できるのだろうか?

巷の広告で、このような手法は多用されている。
むしろ氾濫していると言っていいかもしれない。

しかし、脳科学でも同じことが起こってきた。
脳機能をイメージングする分野である。

脳機能イメージングの、うめぼしは、
毛細血管機能強調画像法と神経細胞活動強調画像法である。

毛細血管機能強調画像法は、光を使って酸素交換の
現場である毛細血管機能を検出するCOE計測(酸素脳イメージング)
によって実現した。

神経細胞活動強調画像法、脳波をはじめとした細胞電位変化
を検出する手法である。

では、脳機能イメージングで、甘いアンパンは、
何だったかというと
静脈血管機能強調画像法である。

静脈は、毛細血管で起こった酸素交換の後処理として
下水作用を担っている。
酸素交換の後には、時間的に遅れて
静脈性下水道効果がおこることが分っている。

光を使った酸素脳イメージングが完成するまで、
100年以上も、毛細血管機能と静脈性下水道効果
を区別することが出来なかった。
下水道効果をみて、脳反応と誤認していたのである。

あまいアンパンにうずもれて、すっぱいうめぼしが
見れなかったのである。

そのために、脳機能イメージングに使われてきた
fMRI, PET, NIRSのいずれも
脳血流という甘いアンパンに隠れたうめぼしの

酸素交換を捉えることができなかった。

税金などから潤沢に研究費として
投じられてきたfMRIは、
静脈性下水道効果強調画像法そのものなのである

ところが、静脈性下水道効果は、脳反応ではないので、
脳外反応というべきなのである。

これを、脳機能と称して、科学的論拠にされている
ことが少なくない。

fMRIを使った脳科学者は、脳外機能を研究する
脳外科学者(のうがいかがくしゃ)だったのである。

 
特に心理系fMRIの利用者は、
心理反応と静脈性下水道効果を結び付けようと
しているのだから、厄介な脳思想家に
陥りやすい。
 
あまいアンパンに、
fMRIの計測原理の重大な欠陥など考えている余暇は
なさそうである。

こうなると言葉じりが、類似している脳外科医(のうげかい)には、
迷惑な話かもしれない。
しかし、脳外科医は、脳実質外の血管吻合など
プロ中のプロなのである。

したがって、非科学的な手法を吟味しないで用いながら、
われは、脳科学者だと自己主張されると、
もうなすすべがない。

かつて、科学者の流布した知識に懺悔し、生涯にわたって責務を果たそうとして
核廃絶の活動したアインシュタイン、湯川秀樹、朝永振一郎らに思いをはせながら、
すっぱい気持ちになるのは私だけだろうか。

政治には、選挙があるから、もうすこし、
なすすべがあるかも知れない。

さて視点を政治に移してみよう。
もうじき都知事選である。

広告手法にアンパンとうめぼしが使われているように、
選挙に同じ手法が使われないとも限らない。

各候補者をみながら、アンパンの中のうめぼしの割合がどのぐらい
入っているか、じっくり話を聞いてみることも大事ではなかろうか?

甘いか、すっぱいか?
本物はどっちだろうか?

すくなくとも、本物は、甘いことは言わないと思う。
すっぱくても、体にいい方が好まれる。

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#参照

COE計測(酸素脳イメージング)

http://www.nonogakko.com/brainlife/coe.html

静脈性下水道効果

http://www.katobrain.com/profile/discovery.html

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