2012年10月25日 (木)

脳の根っこを強くする運動とその方法

  自分で知らない間に、自分の脳が育ったり、育たなかったりしている事実を

  MRI脳画像から見てきて、人の脳は、実に不思議である。

 乳幼児期は、生んでくれた母親を筆頭に、

 自分の脳を育ててくれているのは環境そのものであろう。

 物心がついた頃には、乳幼児期にこしらえた脳習慣の延長の上で、

 あたかも自分が考えたかのように、行動する。

 しかし、その行動は、それ以前の経験の上に成り立っている。

 中学生、高校生になっても同じような脳習慣が継続するとなると、

 乳幼児期によい脳習慣を得た子と、

 そうでなかった子の差は歴然とするだろうと、一つの仮説が成り立つ。

 環境から身についた脳習慣の中には、自分を伸ばしてくれる習慣もあれば、

 自分を変わらないままにしやすい習慣もある。

 人の話に耳を貸さなかったり、素直に学校の授業内容を実践できない子は、

 頭がいいかどうかの問題ではなく、脳が伸びにくい子であることが多い。

 そこで、誰にでも 

 自分で、自分の脳が伸びる脳習慣を身につける必要が生ずる。

 「目の前には海、振り返ると山。

 自然に恵まれたというよりも、自然しかない村で私は育った。・・・・

 母親が喜ぶ顔を見るのが嬉しかったのだ。・・・・・・

そして、豊かすぎる自然のおかげで、運動が得意な少年になれた。

中学時代には、バスケットボール部でキャプテンを務めた。

 当時の私はスポーツ、運動であれば何でも興味があり、のみ込みも早く、

 得意だった。沖縄の県大会で、棒高跳びの新記録を出した。」

 読んでいて、あまりに自分の中学時代までの環境と類似していて

 ゾクッとしました。

 この文章は、脳の健康医療セミナー2012のスペシャルゲストとして

 お招きする興南学園理事長の我喜屋 優先生のご著書

 「日々、生まれ変わる」(光文社)からの抜粋です。

 2010年、甲子園春夏連覇に輝いた興南高等学校硬式野球部の我喜屋監督と

 自分のこころの原風景が重なりました。

 その後、野球を通じて人としての道徳観と、その実践を伝えることで

 我喜屋監督の生徒自身が自立して、脳が伸びる脳習慣を身につけた様子が、

 ご著書から伝わってきました。

 スポーツを通じて、脳の習慣を良い方向に導くことができると

 確信しています。

 脳の健康医療セミナー2012 (1216日東京)

              ~いくつになっても成長するための脳習慣~

 皆さまのご参加をお待ち申し上げております。 

┏◇ 【受付中】 脳の健康医療セミナー2012 ◇━━━━━━━━━━━┓

 【日  時】 2012年12月16日(日)10:00~16:00

 【会  場】 アルカディア市ヶ谷 私学会館(東京)

 【プログラム】

 ●『いくつになっても日々成長できる人』

   我喜屋 優 (沖縄県・興南高等学校硬式野球部監督)  

 ●『体の健康を保ち、脳を発達させ続ける生活習慣』

   遠藤 明 (えんどう桔梗こどもクリニック院長)  

 ●『脳を成長させる新しい医療』

   加藤 俊徳 (脳の学校代表)

 【詳 細】http://www.nonogakko.com/media/brf2012.html

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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2012年9月24日 (月)

中高年の脳の成長はMRI脳画像検査で分かります。

 脳の発達は、赤ちゃんだけではありません。

 長年、障害を持った子供たちやハンディーを克服しようとしている人たちの脳を診て、
 発見したことは、「脳は誰でも、いつでも、成長できる!」という脳が持つ特性でした。

 私は、多くの障害を持った人の脳が、私たちに訴えかける「生きる力」を
 掴んだ気がしました。

 そこで、脳という臓器が持つ「生きる力」の秘密をもっと知って頂くために、
 1996年「脳の学校」を創設しました。

 今回は、石原良純さんがリポートする【アカデミヨシズミ】のコーナーで
 「中高年の脳を科学しました。
 テレビ朝日系列「モーニングバード!」 9月24日(月) 朝8:00~

 番組で紹介された脳番地を鍛える指先トレーニングなどのトレーニング集は、
 著書「100歳まで成長する脳の鍛え方」(主婦の友社)に掲載されております。

◇ MRI脳画像による脳画像鑑定の詳細・申し込みは、脳の学校サイトにあります。

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2012年3月 6日 (火)

磁石の力で脳を治療する

 脳の医療は色々な物理現象を用いて、外側からは見えない脳の中を
 画像化して見えるようにしたり、
 時には外科手術をすることなく、脳の中を治療することもします。
 
 医療が利用する“色々な物理現象”の中でも、
 特に“磁石の力”は、大きなアドバンテージを与えています。

 脳の学校でもよく使う「MRI」も、磁石の力によって
 脳の中身を画像にして見せてくれます。

 皆さんが聞いたことのある「CT」でも、脳の中を見ることができるのですが
 放射線を使うため、体への影響を無視することはできません。

 そのため、MRIなどに用いられる磁石というのは、
 何より体に害がない点で、安全な医療技術として利用されているのです。

 みなさんの身近で磁石を利用したものと言えば、
 絆創膏の内側に磁石が貼ってある有名な商品でしょう。

 肩こりに効くというこの商品についている磁石の強さは、
 MRIで使用している磁石の強さの数百分の1。
 
 数年前にDr.KATOが出演した
 「所さんの学校では教えてくれないそこんトコロ!?」という番組で
 所ジョージさんも、Dr.KATOの脳個性鑑定を受けましたが、
 その時にMRI撮影を受けたあと、
 「何か気持ちよかったよー」と言いながら出てこられたのは、
 案外、磁石の力で、MRIが超強力肩こり治療器になっていた
 からなのかもしれません。
 
 ※MRIと磁石について、もっと知りたい方はこちらをご覧ください。
 http://www.nonogakko.com/indiv/mri.html

 ■■■ 磁気を打ち込んで脳を治す ■■■

 さて、今日の「磁石の力で脳を治療する」というのは、
 決して肩こりの話ではありません。

 もう1つ、医療や脳科学のなかで良く知られた磁石を利用した機器に
 「経頭蓋磁気刺激法(通称:TMS)」というのがあります。

 一般的にはあまり知られないと思いますが、
 専門家の中では昔からよく知られる機器の1つです。

 TMSは、「経頭蓋」というように、まさに皮膚や頭蓋骨を通過して、
 磁気刺激を脳に到達させる方法です。
 皮膚や頭蓋骨を通過するので、手術で開頭する必要がありません。
 
 TMSの原理は、頭よりも少し大きめの8の字型のコイルに電流を流し、
 それによって発生した磁場を刺激として、
 脳の活動をコントロールする方法です。

 昔は特に倫理規定もなく、実験で長時間(数秒以上も)
 磁気刺激を与えて、擬似的に脳梗塞状態を作っていた時期も
 あったようですが、今は医師の立会いのもと、
 1秒よりもかなり短い刺激に限定されて利用することができます。

 近年では、このTMSを用いて、手足の動きに関する脳卒中の部位を
 繰り返し刺激することによる脳卒中の後遺症の治療が始まっています。

 先月のNHKスペシャルでこれが紹介されたので、
 目にした人も多いのではないでしょうか。

 障害の範囲や程度などの条件が合った場合に、この治療を行うと、
 かなり手の動きなどが回復する場合が報告されています。

 最近は、うつ病治療にもTMSが使われている場合があるようですが、
 そもそもうつ病の責任病巣が明らかになっていないのに、
 TMSで本当に根治するのか?については、まだまだ疑問が残ります。

 このように、磁石の力というのは、体の中を画像化したり、
 磁気刺激で脳梗塞の後遺症を軽減させたりと、
 数百年前ならSFとも言える夢を実現させています。

 TMSは脳に局在的に、強烈な酸素消費を引き起こすことは
 脳の学校のCOEという方法で証明することができます。
 そして酸素消費によって、脳は変わっていきます。
 
 元来、リハビリのセラピストや、学校の教師などは、
 そのようにして人を成長させたり治療したりしてきたのでしょう。

 人の手によって酸素消費を引き起こして、徐々に脳を変えていく。
 TMSほど強烈な酸素消費じゃない分、時間はかかりますが安全です。

 TMSを使った時のように、人はお互いに影響し合って(脳を刺激し合って)、
 酸素消費の負荷を与え合って共に成長していくものなのでしょう。

 ※今日のお話しの詳細は、次回の脳科学講座でもお話しします。

┏◆好評受付中!『第9回脳科学講座 脳から見た大人の発達障害』◆━┓

┃ トピック①「能力とIQ」
┃  IQが高ければ社会生活はすべて上手くいくのでしょうか?
┃  IQと能力、脳、そして高IQの弊害などについてお話しします。

┃ トピック②「同僚が発達障害だったら」
┃  ADHDやアスペルガー症候群の方が仕事場にいたとき、
┃  お互いに少しでも過ごしやすくするためのポイントを解説します。
┃  また最近注目されているTMSやうつ病と脳科学についても触れます。 
┃ 
┃ ●日付:2011年4月7日(土) 13:00-15:00(12:30開場)
┃ ●会場:目黒アイオス2階(東京 JR目黒駅より徒歩1分)
┃ ●対象:一般・専門問いません

┃【詳細】http://www.nonogakko.com/forco/research.html
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

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2012年2月25日 (土)

本物のサイエンティストとしての生き方とは?

2月5日と12日に中山和義さんがパーソナティをされている
 ラジオ番組「人生を変えた言葉」に出演する機会がありました。
 
 下記のサイトでそのときの内容を聞くことが出来ます。

http://jinseinokotoba.net/?guest/023.html

 私の人生を変えた言葉は、1992年の夏に、MRIの国際学会で
 発表した研究論文に対して届いた、米国からの一通のファックスです。

 その主は全く面識のない米国イリノイ大学の教授からでした。
 教授の大学院生は、私の研究論文を博士課程のテーマにしたいので、
 是非、一緒に研究してくれないかというものでした。

 驚いてよく調べてみるとその教授は、MRIの創始者でポール・クリスチャン・
 ローターバー博士であると知りました。

 当時、MRIの黎明技術にゾコンだった私は、心の中に、何か、霊的な
 フルエというか、何か心が揺さぶられる感じがしました。

 その後、ローターバー博士とやりとりが続き、2004年博士が京都賞を受賞した際に
 日本における二人の友人の一人として招待されました。

 ローターバー博士は、お会いする日本人に私の研究を丁寧に説明しながら紹介
 してくださいました。

 日本人から、外人へ紹介された記憶もないわたしを
 外国の碩学高名な博士が自分自身を日本人に紹介してくださる様子をみて、
 私のサイエンティストとしての世界観、国家観に強い影響を与えたと、
 改めて思いました。

 同時に、サイエンティストとしての生き方に確信と自身を持ちました。
 科学の世界には、確かにわずかひとにぎりの本物のサイエンティストと
 言われる人物とであうことがあります。
 本物のサイエンティストは業績で見分けるだけでなく全体論の中で、自然と交わるための
 良識を体現して生きています。
 
 新しい発見をすることよりもっと困難なことは本物のサイエンティストとであうことです。

 人生を変える言葉は、さりげなくやってきますが、やはり自らの行動によって
 得られるものだと思っています。

 人生を変えた言葉「一緒に研究をやらないか?」

  http://jinseinokotoba.net/?guest/023.html

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2011年5月 3日 (火)

SRIをつかって自分で脳相診断

【創刊号】脳スクールタイムズ~60秒の脳科学

 THE NOUSCHOOL TIMES      
 
┏【創刊号】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2011/05/02┓

 【1】 今月の特集1 ~SRIをつかって自分で脳相診断~
 ────────────────────────────────
 【2】 脳番地を育てよう!
    “脳と今日のエクササイズ”- 自分の身体と対話をしましょう -
 ────────────────────────────────
 【3】 Dr.KATOの週刊エピソード 自分の脳相を10代に知りたかった!

┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 

 これまでご愛読いただきました「60秒の脳科学~脳番地のトリセツ~」は、
 今日から「脳スクールタイムズ~60秒の脳科学~」として生まれ変わりました。

 これまで通り、脳番地を育てる脳ハウとともに、
 最新脳科学の情報や、脳の学校からのお知らせをお届けいたします。
 引き続きのご愛読をお願い申し上げます。

┏━┓
 1  今月の特集1 ~SRIをつかって自分で脳相診断~
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   
 ■■■ 脳相診断は自分でやれる? ■■■

 先日テレビで放映されたMRIによる「脳相診断」は、お陰様で
 大好評をいただいております。ご覧いただいた皆様、
 どうもありがとうございました。

 脳の個性から性格や能力を診断する脳相診断を
 受けてみたいというご要望が多く寄せられました。
 
 MRI脳相診断には、MRIの高度な技術と人間を洞察する脳科学、
 さらには、高度な脳医療経験が必要です。
 これを体得しているのは現在Dr.Katoだけであり、その高度の
 技術を持っているのが脳の学校です。

 今月はMRI脳相診断に比べて、手軽に自分で、
 脳の性格を知ることができる「SRI脳番地診断」を取り上げます。

 MRI脳相診断とSRI脳番地診断はどちらも
 自分の脳相の一端を知る事ができる方法です。

 「SRI」は、MRI脳相診断で見ているうち、18の脳番地の成長具合、
 成長バランスなどを、質問用紙に「自分で記入」することで
 簡便に知ることができるものです。 

 MRI画像をDr.Katoが時間をかけて鑑定するのと違い、
 記入者による回答をもとに診断するシステムが
 SRI(Self-Reporting brain Imaging)です。
 

 ■■■ 脳番地タイプ診断 ■■■

 あなたは「人の話をよく聞くね」と言われますか、それとも
 「行動力があるね」などと言われることが多いでしょうか。

 そのような本人の性格には、脳の個性(脳相)が関係しています。
 SRIでは、脳の個性を知り、どこの脳番地をどう育てたら良いかが
 わかるようになっています。

 例えば、行動力があると言われた方がSRIを受けた場合、脳の個性を
 行動タイプで類すると、「自己主張型」や「体力勝負型」などにあてはまる
 可能性があります。

 営業部に所属していて、行動力があるのになかなか実績に
 結びつかない方は、考えるより先に動く体力勝負型になっている
 のかもしれません。

 それではその方は、じっくり考えるためのトレーニングが
 必要なのでしょうか?

 実はそうとは限りません。

 最適なトレーニングの方法を知るためには、他の脳番地との
 バランスを知ることが必要です。その方の思考系脳番地が
 成長していれば、もちろんそのようなトレーニングはお門違いに
 なるからです。

 そこで、SRIではあなたの脳番地タイプに応じた、脳の成長のための
 アドバイスが書かれています。SRIでは、脳番地を診断し、
 脳の個性を知るだけでなく、成長のきっかけがつかめるのです。

 ■■■ SRIを受けるには? ■■■

 現在、個人の方向けにSRI脳診断会を実施しております。
 脳診断会では、SRI検査の説明の後、検査実施、脳番地トレーニング講座、
 結果をお渡ししてから、結果説明を行います。

 脳のことなんて全くわからないという方でも、脳診断会では
 熟練した講師が丁寧にご説明いたしますので安心です。

 次回の開催は5月21日(土)にアイオス目黒駅前2階を
 予定しています。

 SRIの詳細、SRI診断会のお申込は以下のURLからどうぞ。

 【詳細】http://www.nonogakko.com/information/sri.html
 【お申込】http://www.nonogakko.com/information/sri_d.html

┏━┓
 2  脳番地を育てよう!
┃  ┃   “脳と今日のエクササイズ”- 自分の身体と対話をしましょう -
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

  体の各部を意識することで、体内からの小さな声を
 感じ取りやすくなります。現代社会では、明るくなったら起き、
 暗くなったら寝るという自然のリズムで活動することが
 難しくなりました。体の悲鳴を無視して酷使してしまうこともしばしばです。

 そこで日々少しずつ運動不足を解消し、週末まで体力に余裕が残せる
 体の使い方目指しましょう。

 筋肉の仕事は縮むことです。その一方で、緩むことはできても自分で伸びることは
 できません。そこで普段からストレッチなどをすることで伸ばしてやることも大切です。
 これにより、固まった筋肉をほぐし働きやすくなりますので、日々筋肉を縮ませる
 ことと、伸ばすことは大切な事です。
 今回注目するところは前回にも紹介した、第ニの心臓である「ふくらはぎ」です。

 
 ■ ■ ■ 筋肉を伸ばす ■ ■ ■

 ふくらはぎの筋肉を伸ばすことは、ストレッチでも定番な足を前後に開く方法では
 人目が気になりますが、エスカレーターに乗っている時にできてしまいます。
 
 1)踵が少しステップからはみ出る位まで片足を後ろに下げる
 2)そのまま後ろの足の踵を下に伸ばす
  
 エスカレーターに乗っている時にはじっと降りるまでにじっくり伸ばしましょう。

 ■ ■ ■ 筋肉を縮める ■ ■ ■
  
 ふくらはぎを縮めることは、階段を上る時に行うことができます。
 普段特段に意識せず、ただ力に任せて上ることが多いかと思いますが、
 少し上り方を変えるだけで、幅広く筋肉を使うことができます。

 1)足の裏を半分だけステップにのせて上る。

 たったこれだけで、足の裏をすべて着けた上り方よりもふくらはぎの
 筋肉をより多く使うことができます。

 以上のように、筋力の維持と柔軟性を意識した体の使い方を普段から
 行うことで、右脚の方が突っ張り易いなど体との対話が始まります。
 通勤・通学中でもできるメニューですので日々の中で実践して下さい。

┏━┓
 3  Dr.KATOの週刊エピソード  自分の脳相を10代に知りたかった!
┗━┻━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 3歳の時、新潟地震に遭遇し、そのときに揺れと状況を今でも
 覚えています。おそらくこの地震の記憶がDr.KATOが思い出せる
 もっとも古い幼少時の事だと思います。
 
 海岸と新信濃川はこのとき津波にも襲われました。
 
 原発に関しては、実家は柏崎原発(東京電力)から約40km、
 巻原発予定地(東北電力)から約2kmにあります。

 このような状況で先週は、福島県磐梯熱海で講演をする機会を得ました。
 地元の元気な皆さんのお顔を拝見して、うれしくなりました。

 つくづく、現地、現場、現実をみてみないとやはり思っているだけでは
 わからないこと、感じられないことが多々あります。

 自分の脳相を知る事は、自分の脳の現地、現場、現実をみることだと
 考えています。

 自分の脳がうまく働かない感覚と長く向き合ってきたDr.KATOが
 自分の脳相を知り得たのは30歳になってからです。

 しかし、このときは、何故、ほかの優秀な医者に比べて
 しわが少ないのだろう?、脳の形があまりに違うのだろう?と
 疑問だけが増大するだけでした。

 その後、脳相診断という特殊な鑑定技術を身につけただけでなく、
 実質、人間の脳には脳相があり、脳相発達、脳相変化が存在する
 こと見つけました。

 先日のなるほどハイスクール放送後、知人からのメールで、
 
 「個人的には趣味娯楽の範疇にとどまらず、
 もっと実際の生産活動に近いところに寄与できる大発明」という
 角度での取り上げられることの方が価値があると指摘されました。

 このメールをいただいて、どきっとして振り返ると
 
 Dr.KATO自身は「自分の脳相を10代に知りたかった!」と
 思っています。もし、10代で知り得ていたなら、
 その後、余計なことに悩むことなく、自分の短所や苦手な場面も想定した上で
 学業にも、実生活にも取り組む事ができたと思うからです。

 つまり、不必要なコンプレックスをずっと20年以上持ち続ける
 必要がなく、「もっと実際の生産活動に近いところ」でストレートに
 自分自身を育てる事が、10代からできたと思います。

 脳相診断は自分自身の新たな出発点になる。
 そう、考えています。

 自分自身の現地、現実、現場が、自分の脳相そのものです。

 これから、「もっと実際の生産活動に近いところに寄与できる」ように
 脳相診断を役立て行きます。

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2011年1月25日 (火)

脳の教育最前線 「脳相から見える人間像」

脳学校セミナー 2011

これからの教育には、「脳を育てる教育」の視点と実践が必要です。
 
人の能力は生まれ持ったものではなく、脳の成長とともに、一生育ち続けるものです。

どんな脳を持っていても、目標を達成し、能力を社会に役立てるためには、人と協力しなければなりません。そこで、人と繋がりを持てる脳を磨き高めることが大切になります。

脳の成長の仕組みを知ることで、人や能力に対する見方が変わり、「能力が低い」という苦手意識が軽減される第一歩となります。そして、脳の仕組みを生かして脳を育て、コミュニケーション力を向上させることで、脳は確実に変わり、能力が発揮できるようになります。

日付 2011年7月10日(日)

会場 東京・目黒アイオス2階会議室(JR目黒駅より徒歩1分)

   プログラム

基調講演 「
MRI脳相診断で見える人間像と教育」 
        講師:加藤俊徳(脳の学校代表)

医者として、脳から見て子ども、大人の脳発達や発達障害についてアドバイスしてきました。コミュニケーションが苦手な人の脳をまず、理解する事が大切ではないでしょうか。人の気持ちが理解できにくい場合、対人関係に自信がない場合など、脳画像MRIで自分を知ることは、苦手意識を解消する手段になります。特定の脳番地が未成長なために、コミュニケーション能力に影響が出てきます。
しかし脳を成長させることで、コミュニケーション能力を養うことは可能です。
コミュニケーション能力は、年齢や脳の成長段階で変化していくものなので、一生をかけて「人と向き合う能力」を磨いていくことが大切です。


話題提供 「
学校と子どもを変える脳科学(仮題)」 
        講師:桑原清四郎(脳科学教育研究所 所長)

小学校教諭・校長として、長年子どもと共に歩んできたご経験、脳科学の知識を教育現場に取り入れた実践経験があります。そして県の教育委員会、議会も注目するほどの学校を作り上げたご実績がございます。桑原先生がおられた校長室には子どもの姿が絶えなかったほど、子どもと真摯に向き合っておられました。現在も脳科学の知見を教育現場に反映するご活動を続けていらっしゃる桑原清四郎先生から、教師が変わり学校と子どもが変わった経験をお話いただきます。さらに、脳科学を取り入れた教育の必要性と今後の課題についても御講義を頂きます。

招待講演 「人と向き合う力~コミュニケーション不足が引き起こすトラブル~(仮題)」
        講師:今井秀智(國學院大學法科大学院教授・弁護士)

検察官、弁護士を歴任し、法科大学院での教授も務める今井秀智先生が、検察官として犯罪者と向き合った経験、弁護士として 依頼人と向き合った経験を通して、人と向き合うプロとしての検察官・弁護士を育てる立場に立って何を教育しているのか?人と向き合う心構えとテクニックについて御講義を頂きます。今井先生は、新しい法教育と倫理観の教育に向けて活動を展開されています。

16時35分~   終了

※プログラムの時間は若干変更になる場合がございます。

脳の学校セミナー2011 脳の教育最前線脳相から見える人間像

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2011年1月10日 (月)

脳の成人は30歳から

 ■■■ 脳の成人は30歳から ■■■

 新年明けましておめでとうございます。今年も㈱脳の学校、並びに
 「60秒の脳科学」をよろしくお願い申し上げます。

 さて、本日は成人の日です。成人年齢は各国で異なりますが、
 概ね20歳前後が多いように思われます。ところが、Dr.KATOは
 1万人以上の脳MRIを見てきた結果、脳の成人年齢を30歳前後と
 考えています。

 20歳を過ぎて成長しつつある脳が個性的になり始めるのが
 30歳前後だと言うことです。

 20歳を過ぎてしまうと、もう頭の出来は決まってしまったと
 考えがちですがそうでは無いようです。

 頭の出来が決まってしまったと感じる理由の一つに、使い慣れた
 思考ルートから外れにくいことがあるのではないでしょうか。

 社会人になってしまうと、専門分野を高めていくあまり、
 新しい脳の使い方をする機会が減ることがあります。
 
 これでは学生時代のように年々変化していると感じる機会も
 減っていくことでしょう。

 これでは脳の成長する機会をみすみす逃してしまうかも
 しれません。

 そこで本日は、成人の脳を育てる大切なことを取り上げます。

 ■■■ ユニークなアイデアは独自の脳から ■■■

 一つの業界に入ると、そこで通用する考え方、行動の仕方を
 みっちりと仕込まれます。そして次第に特別に意識しなくても
 脳が動くようになります。

 同じ脳番地を、同じように使うので酸素効率がよく、その結果
 いつも使い慣れた思考ルートはとても省エネとなります。
 
 まわりの人と同じように考え、行動すれば、自分も周りも
 心地良いのは当然でしょう。

 ところが、そこに脳の成長はありません。

 そして独自なアイデアもだんだんと生まれなくなります。

 まわりと同じような脳では、iPhoneやウォークマンを超える
 発想が出にくくなっていきます。

 そこで、世界中で唯一、自分だけの脳を育てていくのです。
 これがユニークなアイデアを生み出すことにつながります。

 ■■■ 脳を成長させる2つのこと ■■■

 脳を成長させるには、まず2つのことに気を配ってみて下さい。

 一つは、「形の無い理想をもつ」こと。
 そして、「継続する」こと。

 自分が目指す、自分だけの脳の形は、周りを見渡しても、
 本をあさっても見当たりません。形が見えない未来にのみ
 存在するだけです。

 例えば、IBMが打ち出した「スマータープラネット」という
 理想。地球自体が賢くなるわけではありませんから、
 これには形がありません。

 また、「両親を喜ばせたい」という理想。
 これにもはっきりとした形がありません。

 ですが、IBMはITを活用することで、地球規模の課題を解決
 して、よりスマートな賢い地球にしようと考えました。

 そして両親を喜ばせるために、ある人は手紙を書いたり、また
 ある人は、歌を歌ったりするのです。

 形の無い理想を掲げたとき、脳は決まった脳番地だけで実現しなければ、
 別の色々な脳番地を使って実現しようとします。
 これが、脳を成長させるきっかけにもなります。

 そして行動を開始したら、大切なのは「継続すること」です。

 うまく行かない現実にぶつかったとき、その現実を合理的に
 解釈しようと、往々にして脳は「自分には才能が無かったから
 うまくいかないのだ」と言い聞かせます。

 ところが実際は「脳番地がうまく働かないから、うまくいかない」
 のです。脳全体が悪かったり才能が無かったりするのでは
 決してありません。

 うまく働かない脳番地は誰にでもあります。しかし一生懸命に
 取り組むと、周りの脳番地が発達して新しい能力が
 育ちます。これがどんな人ももつ脳の性質だとDr.KATOは
 言っています。

 世界に一つだけの脳を作り上げて、2011年を飛躍の年に
 していきましょう!

 Dr.KATOの最新の記事は2010年12月28日に宣伝会議から発売の
 「ブレーン」2011年2月号に詳しく掲載されています。
  あわせてご覧下さい。 

 http://ec.sendenkaigi.com/hanbai/magazine/brain/

(無料 60秒の脳科学より抜粋)

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2010年2月26日 (金)

アスリートが歩むべき王道へ向かう浅田真央選手に拍手

----今日、来るべき道を曲げずにやってきた人だけが見せる顔を見た!--------

今日は、朝からソワソワしていました。
午後1時になるのが待ちきれず、つい仕事中にテレビのスイッチを入れてしまいました。

今から7年前、アレクセイ・ヤグディンの熱烈なファンである友だちが
「この子に注目していて」と教えてくれた。

ヤグディンと言えば、フランスのブライアン・ジュベール選手をはじめ、
多くのスケーターに影響を与えてきた選手で、
「浅田真央選手にもずっと注目しているらしい」と話してくれた。

それ以来、ことあるごとに浅田選手の活躍を観てきました。
ここ1年以上、調子が悪かった浅田選手は、オリンピックを迎えて、
さすがに「すばらしい気合の入った顔、本当に美しい」と思った。
信念のある女性特有の美しさに見えました。

少女が目的のために信念を曲げず、大好きなフィギュアスケートのために、
勝負師の顔へと成長し変わってきたのです。

「きっとアスリートの脳番地を成長させて来たに違いない!」と心から嬉しくなった。

そして、今日の結果は、試合でトリプルアクセルを2回成功させるという偉業の達成だった。
ただ勝敗は、キム・ヨナ選手とスコア差があり銀メダルでした。

ところが、全くキム・ヨナ選手にすごさを感じなかったのは私だけでしょうか?

その理由を考えてみると、
トリプルアクセルを飛べないキム・ヨナ選手は、最高難度の技トリプルアクセルを迂回して
別な方法で、点を稼がないと浅田選手には勝てないことが予め明らかだったからです。

もし、私がキム・ヨナ選手の立場なら、「金メダルはとても誇らしい」と思う。
しかし、「浅田選手にフィギュアスケートで勝った!」とは、絶対に思えない。

「演技力では点を稼いでいない。さらに、2つのミスがあった。」
だから、銀メダルと人は言うかもしれない。

しかし、最高難度の技トリプルアクセルの成功をみて、最高に感動しました。
「これは、芸術だ!」と思いました。

「最高難度の技を2度目完璧に決め、
それで人に感動を与えることを演技力とはいわないのだろうか?」

アレクセイ・ヤグディンのライバル、プルシェンコ選手は、
「4回転ジャンプは、男子フィギュアスケートの未来だ。」と言った。

今、女子フィギュアスケートの未来を持っているのは、キム・ヨナ選手ではなく、
浅田真央選手だということが明らかです。

脳科学の新事実が明らかになる時、しばしば、その新事実をどう捉えるか?
「価値観の差」が顔をのぞかせることがあります。
サイエンスでは、最先端技術がいつもその分野を未来に導いています。

フィギュアスケートでも価値観の差を論じたくなる最先端技術を持った浅田選手の
これまでの歩みとこれからの未来へよどみない拍手を送りたい。

応援しています。
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2010年1月15日 (金)

幼児からはじめられる脳番地体操”HAPPY”

-------たった1分で脳を活性化--------

Happy

運動は脳開発の第一歩です。

幼児からはじめる脳番地体操 HAPPY

体を動かし、脳を育てる体操です。

「お口の体操」、「大人編」も同時に

開発しました。

脳番地体操DVDは、税込み 2100円にて

販売しています。

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2008年5月29日 (木)

朝日新聞への寄稿記事による脳のご縁

---------------脳の記事紹介-------------------------

◆◇ 脳番地図でわかる脳梗塞克服法 ◇◆

2007年8月、朝日新聞に
東京都町田市立博物館主幹 松本司氏の寄稿文が掲載されました。

この寄稿文の内容は、松本氏の脳梗塞の実体験とそれにまつわる
医療上で行われている脳画像診断の問題点を鋭く描写している
ものでした。

この寄稿文を読まれた季刊誌 健康ファミリーの寺島秀雄氏を介して、
松本氏と3人で対談の場が得られました。

対談を前に、眼にした朝日新聞に寄稿された内容は、私が、最も危惧していた内容が
書かれていました。

それは、誰かが松本氏のような状況に遭遇しうることが予測できていたからです。

なぜなら、現在の脳医療の現場では、
脳画像は、病気を診断するために行われています。

そのために、病気以外の脳番地は、医療の対象にはなっていない
のです。この問題は、脳画像診断の用途にもっともよく表れています。

さらに、この問題の背景にある本質は、脳画像診断ではなく、
病院は、脳の病気を見る場所であり、健康な脳を見る場所ではない
からです。

そうなると、責任を向ける対象が全く曖昧になります。
そこで、私は、健康な脳番地をしっかり見つめることを社会に広めるために、
脳の学校を創設しました。

本来、社会現象としての脳ブームのエネルギーは、
この誰もが持つ健康な脳番地へ注がれるべきだと考えております。

「あなたのご主人は脳梗塞です。もう治る見込みがありません」と
病院で言われたら、あなたはどうしますか?
最後に頼る医師にも見放されては、もう成す術がないと思ってしまします。

脳のすべてを脳梗塞で失う人はいません。
不幸にして脳梗塞を患ったとしても、それは脳の一部への損傷です。
必ず脳には、健康なところが残っているはずなのです。

しかし、病院では「もう回復の見込みがない」と言われる現実・・・。
このギャップは一体どこで生まれているのでしょうか?

今回は、松本氏が体験した、脳梗塞からの克服にまつわる
現代脳医学や脳ブームに横たわる「ギャップ」について、
Dr.KATOと対談しています。

現代の脳医学の落とし穴と、
最新の脳画像読影が導く脳梗塞後の対策について、
ぜひ考えてみてください。

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出典:「健康ファミリー 2008.6月号」文理書院(p20-27)
購読は以下より
http://www.bunrishoin.co.jp/family.html

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