2013年8月 7日 (水)

プラチナ脳科学講座 大人の算数の効能

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  先週末は、移ったばかりの脳の学校、白金台オフィスで、脳科学講座を開催しました。
 
 加藤俊徳医師講座では、「大人の算数の効能の5つ」
 について講義しました。

 

 
 大人がなにを今更、非日常的な算数をやる必要があるのでしょうか?
 
 その効能の第1は、「自己確認作業」です。
 どこまでできるか、自分でやってみます。
 
 もし間違ったとしても、素直にその間違いを認めて、修正します。

 

 学生の頃なら、答案の正否を先生か、テスト業者がチェックして、
 点数化してくれます。
 しかし、大人の算数は、自分で誤りを認めること、正解を認めることが
 有意義です。

 

 大人になってからは、よほど良い環境でなければ、自分の言動の
 一つ一つを見て、指導してくれる人が身近にいることは少ないと思います。
 
 例えいたとしても、決して、強く誤りを指摘してくれることは希だと思います。
 強く言えば、相手の自尊心を傷つけはしないか?と考えるのが常です。

 

 そこで、大人が算数をしながら、自分の誤りを認める脳作業、
 自分が正しい答えを導く意志力を普段から鍛えることは意義深いと思います。

 

 

 

 算数問題のオススメは、小学校6年生が受験用に解いている問題です。

 

 簡単な問題を素早く多く解くよりも、じっくり2問解いて見ましょう。

 

 暑い夏の日も、涼しい気持ちで問題に向き合って見ましょう。

 

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2012年10月14日 (日)

ベクトルNIRS法による脳科学の新しい展開

デイップ----------------------------------------------------

成熟細胞を使って、もう一度、細胞が初期化される事実の発見は、
従来の通説をひっくり返しました。
山中教授らの発見に限らず、歴史的に見ても人間の細胞に関する
発見には、数多くのノーベル賞が与えられています。

細胞の初期化現象に対して、脳は、ひとの経験を蓄積できる臓器
と考えられます。未経験な細胞が、学習をして成熟していきます。

「脳がどのように経験を蓄積するのか?」をテーマに私たちは
探求してきました。

今回、脳の学校は、言葉を聞く経験の違いによって、
脳のウエルニッケ野での酸素消費の程度が異なることを、
最新の脳機能NIRS計測法を使って見つけました。

言葉を聞く経験に、意味の理解を伴うと酸素消費が増加していました。
一方、意味理解が伴わないと、脳血流が増加するだけで、
酸素消費が増加しにくいようです。

最新の脳機能NIRS計測法とは、
ベクトルNIRS法(COE解析法)と呼ばれる従来のいかなる脳計測でも
観察できていなかった脳機能の新しい指標を使っています。

さらに、イニシャル ディップ(Initial Dip)問題として、
脳機能計測分野では、約20年間、その存在と意義について議論されてきました。

特に、fMRIを使った手法では、Initial Dipの観察が、BOLD法の正しさや
超高磁場のMRIを用いて脳機能計測する理由の一つに挙げられていました。

今回、このIllusive DIPとまで言われてきたInitial Dipを
ベクトルNIRS法で分類して観察できただけでなく、
脳機能の獲得(学習効果)に伴ってNonDIPがDIP化することを
証明しました。
(日本語解説無料PDFダウンロード

fMRIなど脳血流を用いた脳機能計測では、課題開始から5秒以内では
脳血流が増加せず計測が困難でした。

しかし、ベクトルNIRS法を用いることで、課題時間の1.5秒間で
Initial Dipを統計的に分類できるようになりました。

この事実は、fMRIが全く不可能であった脳機能の計測ができることを
示しています。

脳機能NIRS計測法は、fMRIに比べて簡便で、かつ、人間の生活に近い状態の
観察が可能でしたが、今回の研究で、さらに新しい可能性が広がっています。

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プレスレリースを読みたい方はこちらにアクセス願います。

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2012年4月 3日 (火)

初学者の心得を本居宣長に学ぶ


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現代に生きる我々は、過去の文献をみて、今の方が進んでいると多くの人が
 錯覚しやすい。
 
 なぜなら、過去にないものを現代人は持っているからである。

 原発、原爆、インターネット、携帯・・・

 しかし、過去にも持っていた多くの事柄にはなかなか目を移して比較しない。

 戦争、勉強、人生、日本の文化・・・

 はたして、過去にないもの持つと人類は進歩していることになるのだろうか?

 脳は成長を求めて人生を走り続ける。

 その走る先は、過去にないものを求めるのか?
 過去にも持っていたものを求めるのか?

 脳は、極めて敏感な臓器である。
 その敏感さ故に、人の作為や思想、生活観に至るまで、
 その形状に反映して、ご主人の思いを実現させようとするようにみえる。

 時にご主人がその走る先を知らなくても、また意識しなくてもである。

 数少ないDr.Katoの座右の書「うひ山ぶみ」(本居宣長)を折に触れて
 読み返すと、自ずと自分の脳の働きがいつの間にか初学者としての
 学びの心得から遠ざかっていることに気がつかされる。

 科学者にとって、初学者としての心得を実践していないとまず、間違いなく
 いい方向には行かない。

 本居宣長が「うひ山ぶみ」で述べている心得は、
 敏感な脳を扱うご主人必須の心得であると思う。

 「道の学問」の一節をご紹介いたします。

 「又、件(くだり)の書(ふみ)どもを早くよまば、
  やまとたましひよく堅固(かた)まりて、
  漢意(からごころ)におちいらぬ衛(まもりにもよかるべき也。
  道を学ばんと心ざすともがらは、
  第一に漢意(からごころ)・儒意(じゅごころ)を清く濯(すす)ぎ去りて、
  やまと魂(たましひ)をかたくする事を要(かなめ)とすべし。」

 講談社学術文庫の白石良夫全訳注を参照すると
 上記の一節は、
 「それらの書を早いうちに読んでおけば、大和魂が堅固になって、
 漢意におちいらないようになる。

 道を学ぼうとする者は、第一に漢意・儒意をさっぱりと洗い去って、
 大和魂を堅く持つことが、なによりも肝腎なのである。

 Dr.Katoは、小中高となかなか国語が好きになれなかった?

 その理由は、当時、全く分からず、浪人時代には、
 国語を好きになるために、住まいを神田神保町の本屋街に移した。

 国語が本当に好きになったのは、この本居宣長の「うひ山ぶみ」の解説を、
 駿台予備校で聞いてからだった。

 今なお、Dr.Katoと同じように国語が好きになれない学生は
 すくなくないかも知れない。

 Dr.Katoが国語が好きになれなかったのは、軽い難読症があって、
 文章がすらすら音読できなかったことだけではなかった。

 国語の目的が明確でなかったからである。
 国語は、漢字を習うことでもない。あいうえおをうまく扱えることでもない。

 「大和魂」を習うことである。

 小学生1年の時に、あなたたちは日本に住み、日本の魂、
 「大和魂」を習うために、国語が必要です!

 と教師が教えてくださっていたら、もっと早くに、
 日本の「大和魂」が好きになっていたと思う。

 これは、教えてくれなかった教師の力不足ではない。
 文部省の定める教科内容に、
              「大和魂」を習うこと
 が割愛されて、国語が技法に化けているからである。

 「将来、科学者なる卵が、国語教科の技法教育に化かされなかっただけ
 のことであった。」
 と知ったのは、それから、40年以上も経った後である。

 「大和魂」を習うこと!
 は、日本文化の荒廃をすこしでもくい止めると思う。

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【第10回脳科学講座】~脳科学講座 総括講義~
   2012年5月12日(土)13:00-15:00

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2011年6月21日 (火)

MRI脳画像を用いた発達脳科学とは

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新しい分野が始まるとき、それがどんな分野でも最初の一歩は
とても華々しいものではありません。

小児科医として始まった1年後、千葉県鴨川市にある病院で立てた志は
脳を見る子どもの診療でした。

外見と診察だけでは、子どもの成長を見極める限界に気が付いた
からでした。高度な心理学をもってしても、それは、
子どもに適応する際には、かなりの不明確な想像が入るからです。

医者は、想像するために診療をしているわけではありません。
確実で決定的な医療情報が必要なのです。

そこで、MRI脳画像を介して子どもを診ることと、実際に自分の
目で子どもを診ることの2つを合わせて診療に用いることで、
一人一人の子どもの成長の実態により近づけることがわかりました。

これが、Dr.KatoがMRIを発達脳科学分野に取り入れた始まりです。

それから20年以上、修練を積んできました。

その後、NIRSを用いた脳血流機能計測法を発達脳科学に用いることにも
成功し、米国での研究生活では始まったばかりの
fMRIの可能性と限界をその原理から探究しましたが、
脳の形を診ない大脳生理学の研究は、全くの片手落ち以下でした。

生理学から脳の形は想像するしかありません。
子どもの成長を診る第一歩の脳科学技術は、MRI脳画像です。

ところで、発達脳科学を極めることはそう簡単ではありません。
脳の研究だけでは、極めることはできません。
臨床の現場で実際に子どもに接しなければ深まりません。

では、子どもと接すれば、極められるのでしょうか?
社会人として多くの人に接しなければ、人間の脳の成長は
極めることができません。

人の一生を脳の成長からとらえて、かつそれを社会に生かし、
一人一人の人生に役立てる作業、それが発達脳科学の本質と
思います。研究室にこもっているだけでは、
研究者自身がコミュニケーション能力を高めることはできません。

人間力を養い深めることでしか、発達脳科学は進んでいかないことに
気が付きます。

今週、ロスアンゼルスで、

脳はいくつになっても成長できる~MRI脳画像から見た日本人力~

と題して講演させていただきます。
LA Morning(FM106.3と、TJSの会員制ラジオSCA101.9の2局)で紹介された
インタビュー収録があります。
無料ダウンロード

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2009年9月 9日 (水)

脳のAi診断より脳病理診断が優れるのか?

------- Ai (解剖前画像)か 直接解剖かは重要な議論!!!---------

今から、18年前、脳病理専門の研究施設で、
脳画像の技術開発とその診断能力の可能性を探ることを
目的としていました。

それから今日まで、脳病理の師には、
脳病理の価値と意義を問い、
私自身は脳病理よりもより優れている脳画像技術の
開発を目指してきました。

現在、「Aiか? 解剖か?」の意義が議論されていますが、
当時から両者には、決定的な違い、利点と欠点が
ありました。

解剖して、顕微鏡でのぞいたならば
倍率400倍程度でよく見える脳細胞が
「MRIにより画像技術では、脳の細胞が映し出せない」
という点です。

この問題は、現在も解決していません。
超高磁場である7テスラの装置をつかっても
脳細胞の1個1個を映像にはできていません。

しかし、神経細胞の集団とそのネットワークである
「脳番地」はよく描出できます。

ところが、脳画像では見えるのに
脳を解剖しても見えないことが分かってきました。

「脳の枝ぶり」です。

脳の神経線維の集合体である枝ぶりは
脳病理で見えていても、私が開発した
脳の枝ぶり画像法に比べると見えているものが
違っています。

この結果の一部は、「脳は自分で育てられる」(光文社)
の著書に発表しました。

さらに、脳画像は脳だけでなく、脳を包む骨や皮膚、軟部組織
などをあらゆる角度から身体を傷つけずに撮影できるので、
小さな出血や打撲痕も見逃しません。

これを解剖の直接視でやろうとしたら相当な時間が
かかります。

それだけではなく、「その傷がいつ、どのように、
起こったか」を脳画像から検証することができます。
解剖による肉眼診断とは違った情報をもたらします。

脳画像は裁判においても重要な証拠となっています。
遺伝子はその人であるという同一性を科学的に実証しますが、
脳画像は、状況証拠を科学的に検証できます。

すなわち、Aiは解剖より優れるのでなければ、
解剖はAiよりも優れるのではないのです。

この画像か? 実物か?という議論において、
その利点と欠点を相補うことが重要だと思われます。

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2009年6月20日 (土)

脳死を語る前にすべきことあり「脳死の手前は何か?」

----------------脳死は脳ブームのようには軽く語れない----------------

「脳死とはなにか」について、このブログ(2009年1月19日付け)で
論じて以来、多くの方々にご質問いただきました。

今週は、多くの国民が戸惑ったのではないか?と思います。
脳死の法案の選択肢がいきなり公表され、あっという間に
法案の議決が行われた印象が残ったからではないでしょうか
医師であるわたしもその一人です。

脳死は、医師になってからもずっと念頭にあるテーマです。
脳死を取り巻く問題を議論する前に、
実は大きな壁があることを知らなければならないと思います。

その一つは、
脳死が人の死であるか?議論する以前に、
「脳死の手前は何か?」ということです。

今、法案の議論は、脳死の次が「人間の死」という議論です。
では、「脳死の手前は何か?」という議論が出てしかるべき
なのです。

ところが、2009年1月19日付けのブログにも書いたように、
脳死の手前は、「植物状態」と多くの医師も思っていたことが
どうやら覆される事実が積み重なってきているということです。

わたしも著作に書いているように、
外見上、植物状態と他人が見えても、学習できた脳機能がみつかり、
「植物状態」は、存在しないのではという考えにいたりました。

すなわち、「脳死の手前」と脳死を区別することが非常に困難だということです。
とりわけ、子どもではなおさら明確な診断が難しいことが明らかです。

医師になり最初に書いた論文は、英文誌Radiologyに1991年に
掲載された子どもと大人の脳死論文でした。

「脳死の手前は何か?」を議論することなく、
脳死が人間の死と「政治的診断」されるなら、それは、おかしい
ことではないか?思います。

二つ目の問題点は、
脳死を診断する側と脳死患者の臓器を提供する側の専門性の乖離です。
脳死を診断するのは、もちろん脳診断の専門性が高くなければなりません。

しかし、脳移植をするわけではなく、脳以外の臓器移植が目的となって
いるので、提供された臓器を使う医師は、ほぼ脳の専門家ではないという
ことになります。

脳以外の臓器専門家と、脳の専門家のズレがあります。

このずれは、優れたチーム編成だけで解消するかどうか問題が残ります。
だからこそ、脳死を「政治的診断」によって「エイ!ヤー」するほど、
脳ブームのように軽くはないと思うのです。

まだまだ、列挙すればきりがないほどの問題がありますが、
私には、脳には、生きている限り、脳としての形を保持している限り
可能性があるという事実の方が重要に思います。

本当に、
   政治があなたの死を決めていいとおもいますか?

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2008年10月 2日 (木)

脳サイエンス・レビューの登録

2008年07月
【脳サイエンス・レビュー第1号】~NIRSの誕生~
【脳サイエンス・レビュー第2号】~脳の解読術~
【脳サイエンス・レビュー第3号】~ロボットを脳で動かす~
【脳サイエンス・レビュー第4号】~近赤外線を使った酸素モニターへの試み~
【脳サイエンス・レビュー第5号】~自閉症と脳~

2008年08月
【脳サイエンス・レビュー 第6号】~リハビリが及ぼす脳の変化~
【脳サイエンス・レビュー 第7号】~BOLDの信号とは何か?~
【脳サイエンス・レビュー 第8号】~脳の重量とパラメータ~
【脳サイエンス・レビュー 第9号】~血管狭窄の影響と脳血流の対処~

2008年09月
【脳サイエンス・レビュー 第10号】~顕微鏡レンズの精度をどうやって確かめる?~
【脳サイエンス・レビュー 第11号】~偉大な物理学者が提唱した意識と脳~
【脳サイエンス・レビュー 第12号】~記憶の画像化と時間的変化~
【脳サイエンス・レビュー 第13号】~才能ある人の脳はどこに秘密があるか?~

2008年10月
【脳サイエンス・レビュー 第14号】~時代が生んだ科学と価値観~

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  取り入れようと思っている方が、巷の脳科学ではなく、アカデミック
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2007年12月25日 (火)

第2回脳リサーチフォーラム開催-脳を鍛える以前に知るべきことがある!

------------------脳研究情報-----------------------------

脳の学校の役割の一つとして、サイエンスと社会をインターフェイスする

こころみを行っております。

 例えば、昨今の脳ブームは、社会現象の一つと言えるでしょう。

この脳ブームの背景となっているサイエンスにも、脳の学校は、目を

向けて取り組んでおります。

 

この脳ブームの象徴的なフレーズとして「脳を鍛える」があります。

しかし、実際に脳科学から見れば、

脳を鍛える前に知らなければならないことがあります。

「脳がどのように、育ち、成長するか?」という問いです。

 

 この問いに答えるためには、胎児から小児、成人、高齢者、超高齢者の

脳の成長を知らなければなりません。

 すなわち、脳を鍛えるブームは、どのように、人間の脳が育ち、成長するかと

いう知識が、すっぽりと抜け落ちていた現実があったのです。

 

 脳の学校の脳リサーチフォーラムは、脳を鍛える前に知るべきことを

すっかり忘れ去っていたマスコミの方々にも有益な脳研究情報を

与えることと思います。

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Photo

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2007年5月31日 (木)

光、酸素、波、それは、脳

今週の社長のひとこと------------------------------------

光の中には、目に見える光と、目に見えない光があります。

 

青色発光ダイオードで有名な青い光や赤外線カメラの赤い光は、

目に見えます。

 

赤外線よりすこし赤みが消えて、人体にやさしい光、それが

近赤外光です。

  

脳の働きには、目に見える働きと目に見えない働きがあります。

 

目に見える脳の働きは、体を動かしたり、会話したりする状況で

確認できます。

 

目に見えない脳の働きは、複雑な思考や創造力だけでなく、

光や電磁波や環境音など、脳にいつ到達してどのように作用している

のか不透明な作用です。

 

しかし、近赤外光を使うことで、目に見えない脳の働きも

見える化することができるようになりました。

 

私が、体験した1991年夏の出来事からです。

 

近赤外光が頭皮上から、脳に達して、反射して戻ってくる光を

脳の働きとして分析すると、見えない脳の働きが、

目の前で、見える化できたのです。

 

1991年の奇跡です。

 

あれから、不徳を省みず私は、この奇跡にふさわしい人物たらんと

近赤外光の脳機能計測法を、さらに深めてきました。

 

そこで、出会ったキーワードが酸素と波でした。

  

2001年米国在住時の奇跡です。

   

当時は、まだ、光と酸素と波がどのように、なぜ、脳で結合しているのか?

雲を掴むような段階でした。

    

しかし、2005年その深い意義が徐々にわかってきました。 

  

そして 次の深い目標を実現すべく、株式会社脳の学校(KATOBRAIN Co.,Ltd.)

を創業しました。

 

6月1日は、第1回創業記念日です。

  

なぜ、1度ならず、2度も3度も、自己の能力以上の発見が、身の回りに

起きたのか?

 

脳の学校が答えを持っています。

  

脳は、国境を越え、宗教を越え、争いを越えて共通のキーワードです。

  

脳は体験してこそ、大切に思えるものです。

この6月24日から、毎月、脳を体験してわかるセミナーを開催します。

  

是非、ご参加ください。

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2006年11月 2日 (木)

漁師のサイエンス ~海面から、魚を捉える技術~

今週の社長のひとこと---------------------------------------------------------------------

みなさんは、海に生きる男たちのサイエンスをご存知でしょうか?

海の町に生まれた少年は、
「漁に出る。
海面から、中にいる魚を目指して網をかける。
魚が本当にかかったか・・・
自分の勘を確かめるように、網を引き上げる。
結果が自分の目に写る。」
そんな毎日の実証がある、まるでサイエンスの様な、祖父の漁師姿を見て育ちました。

海面から、中にいる魚たちの動きを読み、網をかけて、海面に引き上げる。
まさに漁師たちの網は、海面から、深く暗い海の中に、光を射して覗くのと同じような効果があります。

海のサイエンスに育てられた少年は、やがて、脳のサイエンスを育て始めました。
少年は海に光を射して魚を捉えたように、
頭の表面から、深く暗い脳の中に光を射して、脳の中の働きを捉える新しい原理と技術を発見しました。

魚網は、海流ではなく、海流にのった「魚」を捕まえます。
脳に光を射す技術も、実は、脳血流ではなく、「血流にのった魚」を捉えていました。

「脳の中の魚」は、一体、何なのか?
その正体と、「脳を泳ぐ魚」を的確に捉える技術について講義があります。体験もできます。

みなさんも、脳に光を射す“漁師”を体験してみませんか?

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11月26日 「脳計測体験セミナー in Osaka ~NIRSからCOEへ 光をさして見えたものは・・?~」
→ご案内はこちら 
http://www.nonogakko.com/seminar2006.11.html

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