« 2013年8月 | トップページ | 2014年2月 »

2013年12月26日 (木)

ベクトル法fNIRSを使った全く新しい脳活動の指標

Frontiers in Human Neuroscienceというオープンアクセスの科学誌に、
脳計測と高度道路交通システム(ITS)の論文がもう一本掲載されました。

この論文は、車の運転で、加速するときよりも、減速するときに、前頭葉をもっと使う

ことを、実際に高速走路の運転中の脳画像計測で証明した論文です。
 
ブレーキをかけるタイミングをしっかりコントロールすることは、前頭葉を使います!

この論文では、ベクトル法fNIRSを使って全く新しい脳活動の指標を用いています。
脳活動を画像化する従来の技術より、さらすすんだ脳活動の分析ができるように成りました。
しかも、人間がダイナミックに活動している最中にできます。
 
この技術は、私がこよなく愛しているMRIを使った方法では不可能に近いので、
ベクトル法fNIRSによる人間の動的な脳活動計測はさらに発展すると思います。

少なくとも、高度道路交通システム(ITS)の分野で脳科学を適応とする場合
ベクトル法fNIRSは、不可欠になっています。
このBrain ITS (ビッツ)の分野が発展することで、少しでも脳科学が人びとの暮らしに
貢献できると信じます。

http://www.frontiersin.org/Journal/10.3389/fnhum.2013.00895/full

無料ダウンロード(open access)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Citation:

Yoshino K, Oka N, Yamamoto K, Takahashi H and Kato T (2013)
Correlation of prefrontal cortical activation with changing vehicle speeds
in actual driving: a vector-based functional near-infrared spectroscopy study.
Front. Hum. Neurosci. 7:895. doi: 10.3389/fnhum.2013.00895

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

| | コメント (0)

2013年12月25日 (水)

世界初、高速道路運転中の脳活動の画像化が実現

新東名高速道路を建設した(株)NEXCO中日本と脳の学校の研究チームがタイアップして、
世界初の自動車運転中の脳活動の画像化が実現しました。

 

速度100kmで運転している最中の脳活動を画像化できています。
自動車の運転には前頭前野の活動が不可欠で、
脳損傷をうけるとなかなか自動車運転までリハビリすることが困難です。

 

大晦日まで、残すところ1週間です。
高速道路での交通事故の発生件数や負傷者数が増加傾向にあるようです
(警察庁交通局による報告、2013)。

 

自動車の運転は前頭前野の活動を高めます!ですから、飲酒や疲労時には禁物です!
論文は、無料でFrontier in Human Neuroscienceのサイトからダウンロードできます。

 

**********************************************************
 【参考】
 2013. Functional brain imaging using near-infrared
 spectroscopy during actual driving on an expressway.
 Front. Hum. Neurosci. doi: 10.3389/fnhum.2013.00882.
  **********************************************************

 

  自動車運転は、目で見たものを判断し、走行経路を考え、
 運転操作をすることが必要です。

 

 脳番地で考えれば、視覚系脳番地、思考系脳番地、運動系脳番地など
 様々な脳番地を総動員する必要があることは、容易に予測できるですが、
 実際の自動車運転中の脳活動は、ほとんど知られていませんでした。

 

 それは、これまでの脳研究は、
 大掛かりな装置や、特別な実験室が必要であったりと
 制約があったために、研究室にこもって行われた報告が
 ほとんどだったからです。

 

 現在は、脳計測装置も小型化されたものもあり、電源さえ確保できれば、
 実際の現場で計測を行う、フィールドワーク様の脳研究が行える状況に
 なっています。
 
 脳の学校独自の「ベクトル法fNIRS」を使って、高速道路上で脳機能画像化が実現しました。

 

 

 

 

 

 

| | コメント (0)

2013年12月18日 (水)

イキイキ生活する超高齢者に学ぶ-孤独感を軽くする方法-

  2020年東京オリンピックが開催される年、
 日本の高齢化率は30%になる予測です。
 
  先進諸国は、そのときまだ10%代である事を考えれば、
 日本の高齢化は、他国の追随を許さない国家事情です。
 75歳以上の人口が20%を越える時、
 高齢者層だけに、集中的にサポートするシステムは、
 当然、考えられません。
 
  その一方で、高齢者の日々の生活でもっとも味わう感情は
 「孤独感」だと言います。
 誰しも、年令を問わず、孤独感を感じたことがあるに違いありません。
 
 この孤独感の克服こそが、超高齢者になっても
 イキイキ生活する秘訣に繋がっていると考えています。
 
  65歳で夫を亡くして、1度、孤独感を味わった吉沢久子さんは、
 現在95歳です。 このまま、ずっと衰えて人生が終わるのかと
 脳裡に浮かんだこともあったそうです。
 しかし、その後、老いを楽しみ、ますますイキイキと生活しておられます。
 先日、久しぶりに電話越しにお声を聞いたところ、
 弾むような声でした。
 
 Dr.Katoの両親はまだ、80歳近くですが、吉沢久子さんと同様に、
 90歳を越えてもイキイキと過ごしてほしいと思っています。
 孤独感は、脳番地活動の空白によって起こる仮説できます。
 
 
  3年前に吉沢さんの脳のMRIを鑑定させて頂きましたが、
 再びお会いすることが楽しみです。

| | コメント (0)

« 2013年8月 | トップページ | 2014年2月 »