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2013年5月 8日 (水)

算数で脳のアンチエイジング

最前線で活躍するビジネスマンが仕事から離れた時間を
 より豊かにするための情報誌『日経おとなのOFF』。
 本日発売号でDr.KATOのインタビュー「算数で脳のアンチエイジング」が
 掲載されました。

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 出典:日経おとなのOFF「算数で脳のアンチエイジング」
    2013年6月号 No.144/日経BP社発行
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 ■■■算数は脳のアンチエイジングに最適■■■ 
 
 算数を苦手意識を持っている人は多くいると思います。
 でも苦手だからと言って、遠ざからないで欲しいとDr.KATOは考えています。
 
 昔の算数のテストの得点が悪いから、算数の能力がなく苦手だと
 思い込んでいるのであれば、それは間違いだからです。
 
 能力がないのではなく、その当時は
 どの脳番地を使って解けばいいのか分からなかったに過ぎないからです。
 
 もはやあなたの脳は、算数に苦しんだ子どもの頃の脳ではなく、
 歩んできた人生に応じて「脳番地」が成長した大人の脳です。
 
 成長した脳を使って、算数に取り組むことで、
 様々な脳をフル活用して違った見方ができる可能性が出てきているのです。
 日常生活では、特に算数で出てくる、
 物の形の法則性や規則性を捉える場面は多くありません。
 苦手な人ほどストレスを感じるので、算数で使う脳番地が休眠中の人は
 とても多いでしょう。
 
 脳はあまり使われない脳番地から老化するので、
 大人の算数はアンチエイジングに最適なのです。
 
 ■■■特に図形の問題がお勧め!■■■
 
 現代人の7~8割は、言語に関わる脳番地を優位に使っており、
 言語情報のない図形の処理が苦手です。
 
 つまり、言語系優位の人は、
 日々、左脳の理解系脳番地ばかりを使っていて、
 右脳の理解系脳番地をほとんど使っていない状態です。
 右脳の理解系脳番地を刺激するのにおすすめなのが、
 図形問題です。
 
 平面図形の問題を解く時には、子どもも大人も
 右耳の上辺りにある、「形を認識する脳番地」が働きます。
 さらに、大人の場合は、人生経験の助けを借りて、
 理屈を理解したり、図形に新しい意味づけをする過程が加わり、
 右脳の理解系脳番地の働きが加わりやすくなります。
 
 つまり、図形問題を解くためには、
 右脳の理解系脳番地を働かせる必要が出てくるのです。
 図形問題は、右脳の有酸素運動をさせる優れた脳トレーニングになります。
 
 ■■■算数は知的で楽しい、大人の遊び■■■
 
 大人にとっての算数は、
 子どもの頃のように公式を覚えて答えだけを出すのではなく、 
 日曜大工やガーデニングにも応用できる、楽しく知的な遊びの一つです。 
 問題が解けて「分かった!できた!」という瞬間の快感を味わうことで
 楽しさとともに、苦手意識も克服できるでしょう。
 
 人間は一度楽しく使った脳番地をもう一度使いたくなるものです。
 取り組むうちに絶対に得意になるので、とにかく楽しんでやりましょう!
 
 ■■■Dr.KATOは、こんな風に算数を使っている■■■
 
 脳の学校では科学研究をしていますので、日常的に数学をよく使います。
 ベクトル、三角関数、微分積分・・・
 しかし日常生活では、こんな数学は「Oh~! 脳!」です。
 
 Dr.KATOの日常の算数と言えば、「幾何学的 三段論法」です。
 何やら難しそうですが、いたって簡単。
 三段論法とは、「AはB、BはC、よってAはC」という結びつきです。
 例えば「私は数学が得意。
     数学ができる人は頭がいい。
     つまり、私は頭がいい。」という結論になります。
 
 数字を使わなくても、このような論理は算数そのもの。
 Dr.KATOは人の話を聞きながら、その内容をノートに図形として描きます。
 そうすると論理の破たんが手に取るように分かるのです。
 
 図形にすると、三段論法が成り立つか?ということが
 比較的容易に判断できます。
 
 ちなみに、疲れてカッカしているときには、この三段論法が崩れてしまうことがあります。
 脳の健康維持のためにも、算数にチャレンジしてみましょう!

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海から陸を見る生活習慣

   ~久しぶりに海から陸を見る~
  連休の最終日に、新潟の実家近くの寺泊港で稚鮎を釣っていると、
  克栄丸の船長が船の試運転に、
 港から沖まで連れて行ってくれました。
 
  ワクワクしながら乗っていると、近くに弥彦山が迫り、
 遠くに妙高山がうっすらと見えてきて気分最高でした。
 
 この海で育った幼少を思い出しました。
 毎週末が楽しみで、祖父の船で海に出て、
 海から陸を見ると天候と陸からの距離によって違って見えてきます。
 時には、かすかに石川県の能登半島まで見えることもありました。
 
 自然はその人が捉える視点によって全く違って見えることに
 素直に驚き、感動していた日々でした。
 この驚きと感動は、海に出て体験していない人には分からないことで、
 その少しばかりの優越感に満たされていました。
 
  当時は、この地に住み、やっていることは単純な海と陸の行き来でしたが、
 今、思えば、「海から陸を見る生活習慣」は
 東京の生活では全く異次元の話です。
 
 脳の研究だけでなく、いろいろな困難があっても、不思議と視点を容易に
 転換できるのは、この幼少の「海から陸を見る生活習慣」の
 おかげかもしれません。
 
 今回、父と一緒に船に乗ったのは、考えて見ると小学校6年生以来の
 40年ぶりでした。
 父への尊敬の念も、この間にさらに深くなったことを感じました。
 
  歳月によって積み重ねられた大人の脳で、
 改めて幼少期の原風景に触れたとき、
 抱えていた疑問が解けるような、
 理解力を飛躍させる何かがあるのだと感じました。

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