« 2013年2月 | トップページ | 2013年5月 »

2013年4月18日 (木)

脳の成長にはどのくらいのストレスが必要か?

-------------------------------------------------------------

 脳の成長には、精神的なストレスではなく、生理的なストレスが必要です。
 脳を使うと、楽しくても疲れた感覚がありますが、
 これが生理的なストレスです。

 では、ストレスを感じる方が脳に刺激があって良いのであれば、
 新しい脳番地への枝を伸ばして開拓するためには
 ストレスのかかることを積極的にした方がいいのでしょうか?

 例えば、先ほどの文筆家の方が、新たにパソコンを勉強して執筆するのは、
 脳への新しい刺激となって、その方がいいのではないか?
 という考え方も成立します。
 
 脳への軽いストレスは大切ですが、新たに始める時には、
 脳に強いストレスをかけてしまうような高度なことを
 求めてやってはいけません。
 
 脚本や執筆活動などの高いレベルの仕事は
 様々な脳番地を同時に連携させて初めて生み出されているものです。

 そこに苦手なものを入れると、苦手な物を遂行するためだけに
 多くの脳のエネルギーが使われてしまいます。
 この場合、パソコンを使うことに脳が使われてしまい、
 高度な執筆活動に悪影響を及ぼしかねません。

 ですから、初めて行うことは、今までの行っていることと
 分けて行った方がいいでしょう。
 例えば、最初のうちは、年賀状づくりなどから初めて、
 パソコンを使うことに何のストレスも感じなくなったら、
 改めて執筆活動にパソコンを取り入れるようなやり方なら
 上手くいくでしょう。

 津川雅彦さんが主催する勉強会(第15回津川ゼミ)の講師として招かれ、
 「いくつになっても脳が成長する生き方」と題して講演をしてきました。

 勉強会には安倍晋三総理もご出席され、
 脳が100歳まで成長する事実と脳から見た21世紀に向かって
 人生観・人間の能力観を変えていくことが大切であることをお話しました。

 100歳を超える高齢者が5万人を超え、
 私たち一人一人が100歳まで生きる可能性がある事実と
 100歳まで健康な脳を維持する為に
 人生観の転換が必要であることを突きつけられています。

 年齢に縛られることなく、
 得意な脳番地を見定め、得意な脳番地を軸にした挑戦をして、
 脳番地を衰えさせないともに、新たな脳番地を開拓し
 いくつになっても健康な充実した生活を送りたいものです。

 皆さんが、口々に、この会に出席すると脳が鍛えられると感想を述べられて
 おりました。勉強会に出て、意見や感想を交換することは、
 脳番地トレーニングの最も効果的な一つだと思います。

 津川さんは、第一に人は徳を備えることが大事だとおっしゃられました。
 どんな分野でも成功する第一の秘訣は、徳を備えることではないでしょうか。

-----------------------------------------------------------------

  ○新登場! Dr.KATOへの個別相談の受付を開始しました。

| | コメント (0)

« 2013年2月 | トップページ | 2013年5月 »