脳習慣に気づけば、脳が成長できる
生まれたばかりの赤ちゃんにも習慣が備わっています。
3時間おきに空腹になり、泣き出します。
そして、お母さんからの授乳によって食習慣が始まります。この人生、
最初の食習慣は、生きるために不可欠な習慣で、自分で考えて習得した
習慣ではありません。
人は成長と共に、多くの習慣を身にまとっていきます。
1度、身についた習慣は、良くても悪くてもなかなか変えることができずに、
時が重なっていきます。
日常の行動習慣だけでなく、脳にも習慣があります。脳の中を一人一人
じっくり見ていると「脳は習慣の集まりだ!」と気がつきます。
わたしは、この脳の性質を「脳習慣」と名付けました。
脳習慣は、人の個性そのものです。見れば見るほど惹かれる何かがあります。
脳は、年を取るにつれて老化するだけだと思っている人が多いのかも
しれません。しかし、それは間違いです。脳は年を重ねることで、
2つの道をたどります。
脳の形が悪い方に衰える老化と、脳の形が良い方に成長する発達です。
脳は、年を重ねることで、老化だけでなく発達をします。
「年を重ねて尚、発達するのが脳の役割なのです。」
脳は、体の中で唯一未熟な状態で生まれて、成長しても尚、未熟な臓器です。
約50年前の1963年の日本の100歳以上の高齢者数は、153名でした。
21世紀に入り、約4万人増えて今年の統計調査によると5万人を超えました。
なんと50年で300倍以上に膨らみました。
この数字が示す急激な変化に、現在の教育と医療は全く対応できていません。
特に、重要な問題は、私たち自身が、100年間生きるための教育と医療の
設計図を学ぶ機会がなかったことです。例えば、両親からも、
小中、高校大学とどのステージでも、100年間生きるために、いつ、
どのような志を持ち、自分を教育すべきか、50歳からの10年ごとに
どのように行動すれば、脳が成長できるのか?
など知識として学んでいないのではないでしょうか。
脳が衰えていく原因は、年齢を理由にやりたいことを諦めてしまったり、
成長する脳の性質を知らずに日常過ごし方が大きく影響をしていることが
多くあります。
人生100年間を見据えて脳を成長させる方法は、
ただ、学業や学問を修めることだけではありません。
自分の脳を日々、成長させていくためには、
人生100年間ということを前提に毎日の生活を計画的に送ること、
そして、自分自信の脳習慣に向き合っていく必要があります。