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2012年10月14日 (日)

ベクトルNIRS法による脳科学の新しい展開

デイップ----------------------------------------------------

成熟細胞を使って、もう一度、細胞が初期化される事実の発見は、
従来の通説をひっくり返しました。
山中教授らの発見に限らず、歴史的に見ても人間の細胞に関する
発見には、数多くのノーベル賞が与えられています。

細胞の初期化現象に対して、脳は、ひとの経験を蓄積できる臓器
と考えられます。未経験な細胞が、学習をして成熟していきます。

「脳がどのように経験を蓄積するのか?」をテーマに私たちは
探求してきました。

今回、脳の学校は、言葉を聞く経験の違いによって、
脳のウエルニッケ野での酸素消費の程度が異なることを、
最新の脳機能NIRS計測法を使って見つけました。

言葉を聞く経験に、意味の理解を伴うと酸素消費が増加していました。
一方、意味理解が伴わないと、脳血流が増加するだけで、
酸素消費が増加しにくいようです。

最新の脳機能NIRS計測法とは、
ベクトルNIRS法(COE解析法)と呼ばれる従来のいかなる脳計測でも
観察できていなかった脳機能の新しい指標を使っています。

さらに、イニシャル ディップ(Initial Dip)問題として、
脳機能計測分野では、約20年間、その存在と意義について議論されてきました。

特に、fMRIを使った手法では、Initial Dipの観察が、BOLD法の正しさや
超高磁場のMRIを用いて脳機能計測する理由の一つに挙げられていました。

今回、このIllusive DIPとまで言われてきたInitial Dipを
ベクトルNIRS法で分類して観察できただけでなく、
脳機能の獲得(学習効果)に伴ってNonDIPがDIP化することを
証明しました。
(日本語解説無料PDFダウンロード

fMRIなど脳血流を用いた脳機能計測では、課題開始から5秒以内では
脳血流が増加せず計測が困難でした。

しかし、ベクトルNIRS法を用いることで、課題時間の1.5秒間で
Initial Dipを統計的に分類できるようになりました。

この事実は、fMRIが全く不可能であった脳機能の計測ができることを
示しています。

脳機能NIRS計測法は、fMRIに比べて簡便で、かつ、人間の生活に近い状態の
観察が可能でしたが、今回の研究で、さらに新しい可能性が広がっています。

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