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2011年1月25日 (火)

脳の教育最前線 「脳相から見える人間像」

脳学校セミナー 2011

これからの教育には、「脳を育てる教育」の視点と実践が必要です。
 
人の能力は生まれ持ったものではなく、脳の成長とともに、一生育ち続けるものです。

どんな脳を持っていても、目標を達成し、能力を社会に役立てるためには、人と協力しなければなりません。そこで、人と繋がりを持てる脳を磨き高めることが大切になります。

脳の成長の仕組みを知ることで、人や能力に対する見方が変わり、「能力が低い」という苦手意識が軽減される第一歩となります。そして、脳の仕組みを生かして脳を育て、コミュニケーション力を向上させることで、脳は確実に変わり、能力が発揮できるようになります。

日付 2011年7月10日(日)

会場 東京・目黒アイオス2階会議室(JR目黒駅より徒歩1分)

   プログラム

基調講演 「
MRI脳相診断で見える人間像と教育」 
        講師:加藤俊徳(脳の学校代表)

医者として、脳から見て子ども、大人の脳発達や発達障害についてアドバイスしてきました。コミュニケーションが苦手な人の脳をまず、理解する事が大切ではないでしょうか。人の気持ちが理解できにくい場合、対人関係に自信がない場合など、脳画像MRIで自分を知ることは、苦手意識を解消する手段になります。特定の脳番地が未成長なために、コミュニケーション能力に影響が出てきます。
しかし脳を成長させることで、コミュニケーション能力を養うことは可能です。
コミュニケーション能力は、年齢や脳の成長段階で変化していくものなので、一生をかけて「人と向き合う能力」を磨いていくことが大切です。


話題提供 「
学校と子どもを変える脳科学(仮題)」 
        講師:桑原清四郎(脳科学教育研究所 所長)

小学校教諭・校長として、長年子どもと共に歩んできたご経験、脳科学の知識を教育現場に取り入れた実践経験があります。そして県の教育委員会、議会も注目するほどの学校を作り上げたご実績がございます。桑原先生がおられた校長室には子どもの姿が絶えなかったほど、子どもと真摯に向き合っておられました。現在も脳科学の知見を教育現場に反映するご活動を続けていらっしゃる桑原清四郎先生から、教師が変わり学校と子どもが変わった経験をお話いただきます。さらに、脳科学を取り入れた教育の必要性と今後の課題についても御講義を頂きます。

招待講演 「人と向き合う力~コミュニケーション不足が引き起こすトラブル~(仮題)」
        講師:今井秀智(國學院大學法科大学院教授・弁護士)

検察官、弁護士を歴任し、法科大学院での教授も務める今井秀智先生が、検察官として犯罪者と向き合った経験、弁護士として 依頼人と向き合った経験を通して、人と向き合うプロとしての検察官・弁護士を育てる立場に立って何を教育しているのか?人と向き合う心構えとテクニックについて御講義を頂きます。今井先生は、新しい法教育と倫理観の教育に向けて活動を展開されています。

16時35分~   終了

※プログラムの時間は若干変更になる場合がございます。

脳の学校セミナー2011 脳の教育最前線脳相から見える人間像

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2011年1月10日 (月)

脳の成人は30歳から

 ■■■ 脳の成人は30歳から ■■■

 新年明けましておめでとうございます。今年も㈱脳の学校、並びに
 「60秒の脳科学」をよろしくお願い申し上げます。

 さて、本日は成人の日です。成人年齢は各国で異なりますが、
 概ね20歳前後が多いように思われます。ところが、Dr.KATOは
 1万人以上の脳MRIを見てきた結果、脳の成人年齢を30歳前後と
 考えています。

 20歳を過ぎて成長しつつある脳が個性的になり始めるのが
 30歳前後だと言うことです。

 20歳を過ぎてしまうと、もう頭の出来は決まってしまったと
 考えがちですがそうでは無いようです。

 頭の出来が決まってしまったと感じる理由の一つに、使い慣れた
 思考ルートから外れにくいことがあるのではないでしょうか。

 社会人になってしまうと、専門分野を高めていくあまり、
 新しい脳の使い方をする機会が減ることがあります。
 
 これでは学生時代のように年々変化していると感じる機会も
 減っていくことでしょう。

 これでは脳の成長する機会をみすみす逃してしまうかも
 しれません。

 そこで本日は、成人の脳を育てる大切なことを取り上げます。

 ■■■ ユニークなアイデアは独自の脳から ■■■

 一つの業界に入ると、そこで通用する考え方、行動の仕方を
 みっちりと仕込まれます。そして次第に特別に意識しなくても
 脳が動くようになります。

 同じ脳番地を、同じように使うので酸素効率がよく、その結果
 いつも使い慣れた思考ルートはとても省エネとなります。
 
 まわりの人と同じように考え、行動すれば、自分も周りも
 心地良いのは当然でしょう。

 ところが、そこに脳の成長はありません。

 そして独自なアイデアもだんだんと生まれなくなります。

 まわりと同じような脳では、iPhoneやウォークマンを超える
 発想が出にくくなっていきます。

 そこで、世界中で唯一、自分だけの脳を育てていくのです。
 これがユニークなアイデアを生み出すことにつながります。

 ■■■ 脳を成長させる2つのこと ■■■

 脳を成長させるには、まず2つのことに気を配ってみて下さい。

 一つは、「形の無い理想をもつ」こと。
 そして、「継続する」こと。

 自分が目指す、自分だけの脳の形は、周りを見渡しても、
 本をあさっても見当たりません。形が見えない未来にのみ
 存在するだけです。

 例えば、IBMが打ち出した「スマータープラネット」という
 理想。地球自体が賢くなるわけではありませんから、
 これには形がありません。

 また、「両親を喜ばせたい」という理想。
 これにもはっきりとした形がありません。

 ですが、IBMはITを活用することで、地球規模の課題を解決
 して、よりスマートな賢い地球にしようと考えました。

 そして両親を喜ばせるために、ある人は手紙を書いたり、また
 ある人は、歌を歌ったりするのです。

 形の無い理想を掲げたとき、脳は決まった脳番地だけで実現しなければ、
 別の色々な脳番地を使って実現しようとします。
 これが、脳を成長させるきっかけにもなります。

 そして行動を開始したら、大切なのは「継続すること」です。

 うまく行かない現実にぶつかったとき、その現実を合理的に
 解釈しようと、往々にして脳は「自分には才能が無かったから
 うまくいかないのだ」と言い聞かせます。

 ところが実際は「脳番地がうまく働かないから、うまくいかない」
 のです。脳全体が悪かったり才能が無かったりするのでは
 決してありません。

 うまく働かない脳番地は誰にでもあります。しかし一生懸命に
 取り組むと、周りの脳番地が発達して新しい能力が
 育ちます。これがどんな人ももつ脳の性質だとDr.KATOは
 言っています。

 世界に一つだけの脳を作り上げて、2011年を飛躍の年に
 していきましょう!

 Dr.KATOの最新の記事は2010年12月28日に宣伝会議から発売の
 「ブレーン」2011年2月号に詳しく掲載されています。
  あわせてご覧下さい。 

 http://ec.sendenkaigi.com/hanbai/magazine/brain/

(無料 60秒の脳科学より抜粋)

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