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2010年7月20日 (火)

暑さに負けない脳涼会と脳涼法

 暑さの中で、心と頭を涼しくして過ごす方法は無いものでしょうか?

 つまり、具体的にどんなことをしたら「脳涼法」になるのでしょうかという
 質問が寄せられました。

 脳の学校では、「脳涼会」と称して時には、アルコールを口にするのも
 必要ではないかと考えています。

 ただ、つい最近、この「脳涼会」よりもっと大事な「脳涼法」に
 私自身もあらためて気がつかされました。

 普段、どんな人でもいつもお世話になっている人たちが周りにいるはずです。
 お互いに持ちつもたれつやってきて、長年が経ちますと、
 やはり、習慣によって、「感謝」の気持ちが薄れてきます。

 これは、感謝していないわけではなく、
 「初心の感謝を忘れない」という意味で、
 人間関係がマンネリ化する理由は、
 初心の感謝を忘れることではないかと思います。

 初心の感謝が無くなるとお互いに、物事を当然のように運び、
 当然の上に、さらに要求しあいます。
 
 ところが、お互いに誠意一杯にやっているつもりでも、
 更なる要求が上乗せしてくるとお互いの心も頭も涼しいどころが、
 カッカして脳の働きを刺激する場面がでてきます。

 これでは、ストレス蓄積の悪循環になります。

 初心の感謝を忘れるのは、サンドイッチにハムも野菜も
 なにも挟んでない状態のようなものではないでしょうか。

 そこで、まず、お世話になって相手がしてくれたことをもう一度見返して、
 自分の周りから全て、一端取り除いてみてはいかがでしょうか?

 そうすれば、取り除こうにも取り除けない物事も見つかります。
 そして、ついに、心も頭も凍ることになります。
 
 「貴方がしてくれたことがいかに、多大だったかを再確認した。」
 ということになるはずです。

 「初心の感謝を忘れない」
  これが、暑さの中でも人間関係をさらりさらりと涼しくさせてくれる
 「脳涼法」の一つだと思います。

 サンドイッチに挟む大事なものはハムも野菜だけでなく、
 初心の感謝を忘れない心遣いではないでしょうか。

 (「60秒の脳科学 第31号」より抜粋)

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2010年7月 5日 (月)

脳が欲する部屋 3つの条件

■■■ 脳が欲する部屋 ■■■

7月に入り、ワールドカップが佳境を迎える中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
雨が降ってジメッとした日があるなかにも、
焦げるような暑さの日が増えるに連れて、
夏本番がそろそろやって来る予感がします。

夏は長期間の休みが取りやすい季節でもあります。
休みの計画を立て始めてウキウキしている方、
今年は遠出はせずに地元のサッカークラブで汗を流したいという方、
色々でしょう。

また夏と言えばUターンラッシュが風物詩ですが、
今年の夏も帰省している間、地元で、
もしくは遠くから帰ってくる竹馬の友と再会する計画だという方も
多いのではないでしょうか。

今回のメルマガは、友人を部屋に招く際にぴったりな、
「脳が欲する部屋」をテーマに
お送りしていきたいと思います。

■■■ 自分の部屋環境を脳から見直す ■■■

そもそも自分の部屋には、寝る時くらいしか居ないよ、という方から、
仕事柄多くの時間を自分の部屋で過ごしているという方まで、
部屋の使い方は様々だと思います。

しかしどのような使い方であれ、今日疲れた体と心を休めて
明日のためにリセットする場所としての使い方は皆さん変わりがないはずです。

部屋の中にも書類が山積みで、趣味の置物よりも先に
企画書が目に入ってくるような仕事モードが抜け切れない部屋では、
仕事で使う脳番地が休まる暇がありません。

また、ベッド以外に腰をおろす所がない状態では、
TVを観てのんびりしたり、食事をとる際にリラックスした姿勢ができず、
充実した休息時間を過ごすことができないかもしれません。

やはり自分の部屋とはいえ、心や体を休ませる工夫がなければ、
長い間に心や体にストレスが溜まって、
夏バテや夏風邪などになりやすくなってしまいます。

それは友人を招くにしても同じことでしょう。
せっかく招いても、書類の束を見て萎えさせてしまったり、
座るところがなくてリラックスしてもらえなかったら、
かえって疲労が溜まって帰っていく・・・ということになりかねません。

自分がリラックスできなければ、相手もリラックスができないでしょう。
これではせっかくの時間が台無しです。

そこでリラックス出来るような部屋、
そして友人も喜んで来てくれるような部屋に模様替えする
工夫を考えてみましょう。

 
■■■ 脳が欲する部屋にする3つの工夫 ■■■

まず基本は、「脳をリセットするように工夫すること」です。

脳をリセットするとは、普段使いすぎている脳番地を休ませること。
そして使っていない脳番地を使うことです。
脳番地を使うようにしては脳がリラックスできないのでは?
とお考えでしょう。

ポイントは普段とは違う脳番地に刺激を与えることです。
それによって普段とは違った脳番地の使い方をすることで、
普段からよく使っている脳番地を休ませることができるのです。

ここでは脳をリセットする3つの模様変えの工夫をご紹介します。

1:ちょっとした旅行気分を味わわせてくれる工夫

旅行とは普段慣れ親しんだ日常生活から離れ、
非日常の空間に身をおくことです。まったくの新しい環境に脳を
持っていくのですから、旅行は脳に違う働きをさせる格好の方法です。

部屋も、日常生活を忘れさせてくれる小物や家具を置いてみたり、
部屋全体を一つのテーマで統一するような工夫をしたりしたいですね。
期間をおいて模様替えすれば、
自分や友人を飽きさせることもないでしょう。

2:音楽など芸術性や文化の香りがする工夫

芸術、文化と言っても特に高尚である必要はまったくありません。
芸術はリラックスさせてくれたり、時に魂を震わす何かを持っているものです。
もちろん趣味のものを飾ったりしても良いでしょう。

次第に生活感あふれる部屋になってしまったり、
実用的な部屋にこだわるという方も、
意識的に芸術性のあるようなものをアクセントとして取り入れられると、
友人との会話も弾むでしょう。

3:長くいても疲れない工夫

招いた側は遠慮のいらない自分の部屋でも、
招かれた側は他人の部屋なのですから、なにかと勝手が違うはず。
いくら親しく遠慮がなくても、体のほうが先に疲れてきてしまっては、
会話にも次第にキレがなくなってきます。
その時にちょっとしたリラックスアイテムがあると便利でしょう。

友人が座れるような場所を確保したり、
マッサージ器具があると良いかもしれません。
また、クーラーの掃除がされていたり、冷たい麦茶やタオルがあるなど、
ちょっとした工夫が暑い夏にはありがたいものです。

脳がリセットされる部屋に模様替えすることで、
友人が来たくなるような部屋にも蘇ります。
竹馬の友との再会は、暑い夏を乗り越える原動力になりそうです。

以上に挙げた3つの工夫の他にもいろいろな工夫を紹介しています。
興味のある方は、
「サウンドデトックス実践編1:誰かを呼びたくなる部屋とは?」
をご覧ください。

(無料ニュースレター 60秒の脳科学 第30号より抜粋)

http://www.nonogakko.com/information/newsletter.html

参考:
http://lifestyle-net.com/labo/sounddetox/vol2/index-3.html

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