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2010年6月22日 (火)

サウンドデトックスと脳に負担をかけない7つの習慣

◆脳に負担をかけない7つの習慣とは、◆

1) 気分転換に音楽を聴く習慣

2) 両親、祖父母への愛着を高め、家族に感謝する習慣

3) 人のことを好意的にこころでほめる習慣

4) 「いい音楽に出会いたい」と思って音楽を聴く習慣

5) 1日1回は自分を楽しくするゴールデンタイムを作る習慣

6) 他人に対する不満は深く追求しない習慣

7) マッサージや呼吸法で体の凝りを取り除く習慣

■ 脳番地に与えるストレスとは? ■

連日にわたるワールドカップの中継でまぶたが

毎日重くなっている方が多いのでは
ないでしょうか。

今回の南アフリカ大会では、サポーターによるブブゼラの大声援が
少しばかり物議を呼んでいます。

ブブゼラは現地の民族楽器で、漏斗(ろうと)のような
細長いラッパのようで、独特の低い音がでるものです。

サポーターの中には大音量のあまり気分を悪くしたり、一時的に音が聞こえにくくなったり
する人もいるようで、あるフランスのTV局はブブゼラの音をカットして放映するそうです。
このような文化的なことが話題にのぼるのは、世界の人が注目するワールドカップ
ならではと言えるのではないでしょうか。

私たちは慣れない音をずっと聞き続けていると、聴覚系脳番地がその音に関する
作業に支配されてしまい、過負荷がかかってストレスになります。
私たちの脳はある一部分の脳番地だけを使い続けることで疲労し、
それが脳に対してストレスとなることがあります。

例えば、電子メールや企画書などの情報伝達に多くの時間を割いている
ビジネスパーソンは、伝達系脳番地に高い負荷がかかっている状態が続きます。
仕事が終わるころにはその脳番地を使いすぎて疲れてしまうでしょう。

また、クライアントの話を聞くセラピストや、クレーム対応係など、
人の話を聞いたり、理解したりすることが多い人は、
聴覚系や理解系の脳番地を多用し、一日の終わりには
それらの脳番地が疲れ果ててしまいます。

■■■ 六月病の元凶であるストレスとうまく付き合うには ■■■

そのようなストレスを抱えているのに、無理してその脳番地を使い続けようとすると、
ストレス過多に陥り、脳全体に負担がかかってしまいます。
脳は精神、身体活動を支える大事なところです。
そのような脳がダウンしてしまうと、いろいろな不調が現れてくることもあります。
疲れが取れない、やる気が出ない、イライラや憂鬱などの
悩みが出てくることもあるでしょう。

その上、日本の六月は梅雨の季節。
快晴の南アフリカと違って、ジメジメと体にまとわりつく湿った空気や、
灰色の空が重くのしかかるような天気では気分もすっきりしません。

このように仕事で脳番地にかかるストレスに加え、六月の季節的なストレスで、
体や心がまいってしまういわゆる六月病が増えているそうです。

特に環境が大きく変わった若手の社会人に多くみられるということで、
ストレスとうまく付き合うことがこの六月病の予防と対策となります。
自分ではどうにもできない状態に陥る前に、自分でできる予防と対策を心がけましょう。

そこで大きなストレスが一か所の脳番地に集中することを防ぐことで、
こまめにストレスを軽減させる「脳番地シフト」をお勧めします。

仕事で情報伝達に力を注いでいる方は、家での会話では、相手の話を聞く側に回ったり、
ゆっくり音楽などを聴いたりすると、伝達系の脳番地から
聴覚系の脳番地にストレス負荷がシフトします。

同様に、普段仕事で聞き役に徹している方たちは、プライベートではその脳番地と
異なるところ、例えば伝達系を使って自分のことを誰かに話したり、
カラオケに行って歌を歌ったりするのは効果的な脳番地シフトです。

■■■ 音楽を使って脳番地シフト♪ ■■■

やはり音楽というのは効果的なストレス解消になるようで、最近では音楽を使って
気分転換をする「サウンドデトックス」という言葉が流行り始めているそうです。
パイオニア株式会社との共同実験でも、音楽のもつ脳番地シフトの効用が
明らかになってきました。

特にイヤフォンで音楽を聞いた場合と、スピーカーから音楽を聞いた場合では、
スピーカーの方がサウンドデトックスの効果があるようです。
イヤフォンの場合、伝達系も働きやすく、集中するときにはイヤフォンが向いていますが、
リラックス効果は自然に音が耳に入るスピーカーの方に軍配があがったのです。

また、脳の個性に応じて聴く音楽を適切に選ぶことで、より効果的なサウンドデトックスが
行える可能性が見えてきました。例えば、日頃から書類を読み込んだり、書いたり
することが多い方は、歌詞がない音楽を選ぶとさらなる効果が期待できます。
普段使っている言語系の脳番地を休ませることになるからです。

自分のワークスタイルからくる脳番地ストレスは、音楽などを使った効果的な
脳番地シフト「サウンドデトックス」でうまく付き合うことができます。
ストレスとうまく付き合うことができれば六月病の予防にもなるでしょう。

ブブゼラを吹いている人もストレスの発散をしているのかもしれません。

【参考】
脳に負担をかけない7つの習慣の詳しい説明とサウンドデトックス効果を検証した実験との詳細は以下のホームページをご覧ください。
http://lifestyle-net.com/labo/sounddetox/index.html

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