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2010年4月 5日 (月)

10年後の脳科学の未来像

無料・脳科学ニュースレターより

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  60 秒 の 脳 科 学
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  ~ 脳 番 地 の ト リ セ ツ(取扱説明書)~           
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┏【第24号】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2010/04/05┓

【1】 今日のトリセツ ~五月病にならない脳の使い方~
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【2】 脳番地の取扱いキーワード
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【3】 Dr.KATOから無料配布プレゼント:10年後の脳科学の未来像
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【4】 お知らせ
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 1  今日のトリセツ ~五月病にならない脳の使い方~
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 頭の中で色々な仕事を分担している脳番地は、死ぬまで変化を続けます。
 脳番地が成長する一生を知り、番地ごとの使い方や休ませ方を知れば、
 あなたもきっと、自分の脳番地をもっと有効に活用することができます。

 20代から100歳の大人に送る脳番地の取扱説明書をお届けします。
 

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┃今日の脳番地トリセツ


 ■■■ 五月病を防ぐ脳の使い方とは? ■■■

 4月は新しいことが色々と始まる月です。
 新しい仕事、同僚、環境などで今までとは違った脳の使い方をする月と
 いえるでしょう。
 気分も新たに色々な目標を立てて挑戦したくなります。

 しかし張り切りすぎて5月にはもうバテてしまい、
 やる気が出なくなってしまってはもったいない。

 今回は張り切った気持ちを維持し、ゴールデンウィークを過ぎても
 バテずに脳が働かせるための脳番地の使い方をご紹介します。

 春が来ると、何かと新しい仕事や新しい付き合いが増えます。
 自分は変化がなくても、周りの人事が変化することで、
 身の回りの環境や習慣に適応することが必要な季節です。

 このような時、あなたの脳は今までとは違った脳番地を使っています。
 慣れるのに努力が必要な変化ほど、新しい脳番地の使い方を迫られ、
 今までの慣れたルーチンワークの脳番地の働きに比べて、
 疲れやすくなります。

 そのため、新しいことに慣れようと根詰めていると、
 筋肉と同じように、脳番地が次第に疲れてきてしまいます。

 新しい環境や習慣に慣れるには、確かに脳番地を実際にその環境で使って
 回数を積んで慣れさせることが必要です。

 しかし、時には脳番地を休ませることも、
 脳番地の効率を上げるためには重要なのです。

 私達が昔できなかったことができるようになったときや、
 新しい仕事や環境に適応できる頃には、脳の形に変化が訪れています。
 今まで使ってこなかった脳の枝が、新しい仕事で使われることで
 成長したからです。

 脳の形は10代の頃なら1ヶ月で変わりますが、成人を過ぎると
 もう少しゆっくりとした変化をします。

 ですから、休日返上で脳を酷使するばかりではなく、
 長期的なペース配分を考える必要があります。
 
 脳の成長ペースに合わせ、時には、すべての脳番地の
 隅々まで、十分な酸素を行き渡らせるべく、
 脳全体の息抜き、すなわち、脳がいい呼吸のリズムを
 取り戻すようにすることが必要です。
 
 5月病にやられて途中でコースを外れてしまうよりも、
 “休脳日”を設けて数か月先の仕事に好影響を与えるスタートを切る方が
 トータルでは「いい脳番地の使い方」になるのです。

 4月に持つべき良い脳を育てる長期的なペース配分は、
 この1ヶ月で加速しすぎないことです。
 約2か月~3か月間くらいのスケジュールを念頭に置くことです。
 
 5月か6月までに、徐々に新しい環境に脳を慣らしていくだけで
 十分です。
 そして、この脳慣らしの間に具体的な目標を見つけ出すはどうでしょうか?

 ゴールデンウィークを考慮して2~3ヶ月先まで視野に入れて
 予定を立てることです。
 
 休暇後の仕事の予定を考えておくことで、
 休み明けの気だるさも軽減され前向きに対応できます。
 

 ■■■ 8回のオフを考えることでオンにメリハリをつける ■■■

 ここではひとまず、5月病を防ぐ2か月先のスケジューリングの仕方を説明します。

 8週間の脳の使い方を考える際にまず初めに考えていただきたいのは、
 オフの時間の脳の使い方です。
 ここで言うオフとは、仕事とは関係のない脳の使い方をする時間のことです。

 8週間あれば週末や休日などで、オフ日が8日は訪れるでしょう。
 その8回をどのように活かすかを考えていただきたいので、
 2ヶ月を8週間と言い換えて意識する必要があります。

 たいていの予定表にはオン、つまり仕事に関する予定はしっかりと記入されています。
 しかし、オフの時間の予定はあまりオンの時ほど
 きっちりと記入されていないのではないでしょうか。
 ゴールデンウィークは二つくらい予定を入れていても、あとの休日は漠然としていて
 多くの人があまりカレンダーを埋めようとしてはいません。

 しかし、ワクワクするようなオフの計画を立てることで、
 逆にオンのときに脳が働きます。
 できれば、人と一緒にやるオフの計画も必ず確保してください。
 「予定」というものは本当に不思議な力を持っていて、
 予定があるところまでは、脳はそこに照準を当てて活動できるのです。

 Dr.KATOと対談した90歳でお元気な吉沢久子さん(生活評論家)の脳が若かったのは、
 まさに休みの日でも漫然と過ごすのではなく、きちんと予定を立てて過ごすという
 長生きの秘訣から来ていると言えます。

 逆に外出や活動の予定がなくなると、特に定年後は、
 一気に老けて、脳の活動性も落ち、忘れっぽくなってしまいます。

 この脳の法則は、5月病対策としては、もってこいの方法です。
 5月後半や、6月の予定を立てておくことで、脳のバテを防げるのです。
 しかし、この場合の予定は、仕事の予定であっても、ワクワクするように
 たてておかなければなりません。
 
 この法則は、一日の中でも同じことが言えます。
 出社して3時間以上たち、集中力がきれてきたころにお昼休憩の時間が近づきます。
 仕事との兼ね合いを考えて何時にお昼休憩をとろうかと考えると、
 それまで落ちかけていた能率がまた上がってくるのが実感できると思います。
 オフの時間というちょっとした未来を見据えると、現在のオンの時間が活きるのです。

 新しい仕事や環境に早く慣れるために上手に脳を使って育てたい方には是非、
 オフの時間の脳の使い方を予定を考えてください。
 そして、まずはむこう2ヶ月、最低8回のオフの使い方を決めてみることをお勧めします。

 ■■■ 「オフ×脳番地」のススメ ■■■

 今週末の予定なら考えられるけど、あと7回もどうしたら良いかわからないという方には
 1回のオフに1つの脳番地に関連した楽しみを用意することをお勧めします。

 来週は感情系脳番地、再来週は運動系脳番地を使ったオフの日というように
 使う脳番地を一つだけ決めておくのです。
 是非手帳を開いてみて、8つの脳番地を振り分けてみてください。
 その番地を使う時間を決めることで、その日は他の脳番地を休ませることができ、
 脳の使い方にオンとオフのメリハリがつきます。

 8つの脳番地とそのオフの活動例は以下の通りです。

 思考系・・・部屋の模様替えをする、小説や詩を書く
 感情系・・・親友に会う、景色のいいところに散歩に行く
 伝達系・・・ブログを更新する、カラオケに行く
 理解系・・・洋画を見る、いつもとは違う本を読む、旅行に行く
 運動系・・・自転車に乗る、長時間の買い物に行く、知らない駅で下りて散歩する
 聴覚系・・・コンサートに行く、親に電話をする、楽器を始めてみる
 視覚系・・・スポーツ観戦に行く、美術館に行く、部屋に飾るものを創る
 記憶系・・・旅行計画を綿密に立てる、昔行ったところへ行く

 もちろん、上記の予定以外にも、楽しんで脳番地を使うことなら何でもOKです。
 ゆっくりと楽しみながらオフの脳の使い方を考えてみてください。

 ◎オフの活動実例は、Dr.KATOの新刊
  アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書 加藤俊徳著(あさ出版)にも

  66の実例課題が収録されています。

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┃2 脳番地の取扱いキーワード

 『長期的なオフの予定を立てれば、脳がイキイキはたらく!』


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 3  Dr.KATOから無料配布プレゼント:10年後の脳科学の未来像
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 Dr.Katoが予測した10年後の脳科学の未来像に関する記事が
 Rad Fan2010年4月号に「二〇二〇年社会が求める脳画像診断への道」
 として掲載されました。

 小見出し
  二十世紀の残像
  二十一世紀らしさの芽生え
  二〇二〇年脳から能力を測定する装置の誕生

 20世紀最後の年、米国に在住し、21世紀の未来の脳科学にとって
 不可欠なMRIとCOEへの道を手にするまでのエピソードが
 綴られています。

 この無料ニュースレターの読者で、希望の方は
 info@katobrain.com まで下記のようにご連絡をください。

   件名:無料PDF希望
   本文:Rad Fan2010年4月号

 ※ご連絡をいただいた方には、近日中にPDFファイルを
  メールにてお送りいたします。

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