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2010年2月26日 (金)

アスリートが歩むべき王道へ向かう浅田真央選手に拍手

----今日、来るべき道を曲げずにやってきた人だけが見せる顔を見た!--------

今日は、朝からソワソワしていました。
午後1時になるのが待ちきれず、つい仕事中にテレビのスイッチを入れてしまいました。

今から7年前、アレクセイ・ヤグディンの熱烈なファンである友だちが
「この子に注目していて」と教えてくれた。

ヤグディンと言えば、フランスのブライアン・ジュベール選手をはじめ、
多くのスケーターに影響を与えてきた選手で、
「浅田真央選手にもずっと注目しているらしい」と話してくれた。

それ以来、ことあるごとに浅田選手の活躍を観てきました。
ここ1年以上、調子が悪かった浅田選手は、オリンピックを迎えて、
さすがに「すばらしい気合の入った顔、本当に美しい」と思った。
信念のある女性特有の美しさに見えました。

少女が目的のために信念を曲げず、大好きなフィギュアスケートのために、
勝負師の顔へと成長し変わってきたのです。

「きっとアスリートの脳番地を成長させて来たに違いない!」と心から嬉しくなった。

そして、今日の結果は、試合でトリプルアクセルを2回成功させるという偉業の達成だった。
ただ勝敗は、キム・ヨナ選手とスコア差があり銀メダルでした。

ところが、全くキム・ヨナ選手にすごさを感じなかったのは私だけでしょうか?

その理由を考えてみると、
トリプルアクセルを飛べないキム・ヨナ選手は、最高難度の技トリプルアクセルを迂回して
別な方法で、点を稼がないと浅田選手には勝てないことが予め明らかだったからです。

もし、私がキム・ヨナ選手の立場なら、「金メダルはとても誇らしい」と思う。
しかし、「浅田選手にフィギュアスケートで勝った!」とは、絶対に思えない。

「演技力では点を稼いでいない。さらに、2つのミスがあった。」
だから、銀メダルと人は言うかもしれない。

しかし、最高難度の技トリプルアクセルの成功をみて、最高に感動しました。
「これは、芸術だ!」と思いました。

「最高難度の技を2度目完璧に決め、
それで人に感動を与えることを演技力とはいわないのだろうか?」

アレクセイ・ヤグディンのライバル、プルシェンコ選手は、
「4回転ジャンプは、男子フィギュアスケートの未来だ。」と言った。

今、女子フィギュアスケートの未来を持っているのは、キム・ヨナ選手ではなく、
浅田真央選手だということが明らかです。

脳科学の新事実が明らかになる時、しばしば、その新事実をどう捉えるか?
「価値観の差」が顔をのぞかせることがあります。
サイエンスでは、最先端技術がいつもその分野を未来に導いています。

フィギュアスケートでも価値観の差を論じたくなる最先端技術を持った浅田選手の
これまでの歩みとこれからの未来へよどみない拍手を送りたい。

応援しています。
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2010年2月25日 (木)

脳の強化書-脳番地トレーニングメニュー66へ挑戦!

--------アタマは大人になってよくなった方がいい?!--------

アタマは、いつ、よくなるのでしょう?

「子どもの頃、あの子はアタマがいい子だね」といいますが、
「大人になってからは、あの人はアマタが良かったんだって」
といわれる方が多いのではないでしょうか?

「アタマは、子どもより大人の方がよくなりやすい」という
脳の成長の法則をご存知でしょうか?

昔天才、今鈍才と呼ばれるより
昔鈍才、今努力家で天才と呼ばれたいですね。

今回、脳の成長の法則に基づいて、
脳の8つのエリアをそれぞれに伸ばす
脳番地トレーニングメニューを
作成しました。

・帰宅した直後に俳句をつくる
・観葉植物に話しかける
・「ほめノート」をつくる

これらはすべて、
眠っている脳に刺激を与える重要なアクションなのです。

日常の習慣をほんの少し見直すことで、
あなたの脳が新しく生まれ変わるチャレンジをすることです。

あさ出版からの拙著「脳の強化書」では、

「脳番地」という考え方に基づいて、
脳を強くするトレーニングメニュー66項目を収録しています。

思考、感情、理解、伝達、視覚、聴覚、運動、記憶……。
8種類の脳に刺激を与え、脳の力をみがきましょう。

はじめに

Chapter1 脳を“理想の形”につくり変えよう!

Chapter2 思考系脳番地トレーニング

Chapter3 感情系脳番地トレーニング

Chapter4 伝達系脳番地トレーニング

Chapter5 理解系脳番地トレーニング

Chapter6 運動系脳番地トレーニング

Chapter7 聴覚系脳番地トレーニング

Chapter8 視覚系脳番地トレーニング

Chapter9 記憶系脳番地トレーニング

おわりに

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2010年2月19日 (金)

ハッピーなシナリオが先に用意されている

--------バンクーバー、冬季オリンピックの感動---------------

冬季オリンピックが始まりました。1度、学会で訪れたことがある
バンクーバーの街を思い出しながら、スポーツ選手の意気込みに
ひきつけられています。

心にぐっと来たのは、女子モーグルの上村愛子選手の健闘でした。
オリンピックの成績は7位、6位、5位、そして今回4位。

4年に1度の大会のわずか30秒間という一瞬のために
日々を積み重ねてきた人の言葉には惹きつけられます。

傍目には一段一段登っているように見えても、
高校生から30才まで12年の歳月を積み重ねてきたご本人には
複雑な思いでしょう。

夫の皆川賢太郎選手は前回、トリノ大会の男子回転で4位。
結果はどうあれ、見ている人を共感させる何かがあります。

スポーツには勝ち負けの結果がついてまわります。
社会人として仕事の場面でも、それぞれに結果が求められます。

これは脳研究の世界でも同じです。
小さな結果を残せても、より大きな結果を残せずに次の世界に
移ったり、物まねのような研究者も星の数ほどいます。

脳研究の内容によっては、10年も20年も結果のでないテーマもあります。
そんな時、私は自分に言い聞かせる言葉があります。

「ハッピーなシナリオが先に用意されている」

今の自分が悲しく不幸なら、そこから落ちるか、登るかは
やはり自分次第なのです。

未来を向いて、
「ハッピーなシナリオが先に用意されている」と繰り返し唱えて
そこにハッピーな自分と出会うために自分をそこへ向けていく。

それが強いアスリートであり、人の道ではないかと思います。

もう一人、私は、応援しているプロ選手がいます。
スノーボード 男子ハーフパイプの國母和宏選手です。

この競技の特徴を考えながらTVに釘付けになりました。
空中で舞うだけでなく着地時の体幹のコントロールなど
一時も集中力が欠かせません。

多くの人は、緊張と集中力を混同して捉えています。

ちょっとした余計な緊張が起こっただけでこの競技は
うまくいかないことが、素人目にも明らかです。

プロのスノーボーダーである國母選手が競技能力を向上させるために
日常生活でも試行錯誤していることが見てとれました。

脳のプロとして、言葉に出せない部分で共感してしまうものを持っています。
メディアを介するとその場の見かけで、安易に判断してしまいます。

オリンピックで緊張して結果を出せない選手が多い中で、
日本のメディアが、禁忌な強いプレシャーを与えた中で、
國母選手のプロの道を行く姿には心を打たれました。

世情に流されたり、自分のやりたいことが見つからなかったり、
自分らしさを見出せない中途半端な人生になりやすい中で、

國母選手の顔はプロの顔、いい目をしていました。

微妙なことが多すぎて、トップ選手の気持ちは到底理解できないでしょうが、
上村選手にも、國母選手にも
まだまだ先に神様がハッピーなシナリオを用意しているように思いました。

感動をありがとう!

これからも応援しながら見守りたい。

彼らのプロの脳番地が成長していく姿を。

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