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2009年10月 6日 (火)

女性の脳と男性の脳

---------Dr.KATOの週刊エピソード(無料ニュースレターより抜粋)-----

 第50回日本母性衛生学会(9月27日、パシフィコ横浜 会議センター)で、
 「女性の脳と男性の脳」テーマに脳の講演をさせていただきました。

 50年の歴史の節目とあって、皇室からは皇太子殿下がお見えになりました。

 展示された過去の歴史を出産の立場から見ると、
 妊婦の死亡率がかなり減っていることに気がつきました。
 逆に、一昔前は、出産は、女性にとって生死を賭けた挑戦だったのです。

 男性の立場からすると、戦争のない平和な過去50年は、生死を賭けるほどの
 挑戦をしてきたでしょうか? 

 平和な社会で私たちが手に入れたのものは、食文化の欧米化による生活習慣病
 だけなのだろうか?
 そんな自問自答が脳裡をよぎりました。

 Dr.Katoの講演の前に時間があり、赤ちゃんの育て方に関する講演を
 聞く機会がありました。その演者は、「お母さんは何もしないのが一番!赤ちゃんが
 育つのを邪魔しないでください。赤ちゃんに手心を加えるのは
 持ってのほか」という驚く主張をしていてビックリしました。

 この演者は、国内外で数多く市販されている光脳機能計測装置の中から、
 光トポグラフィーの名で販売している会社の装置からの計測データを出していました。

 エビデンスはここにある!という主張をされていましたが、
 いったいどのようなマッサージで計測データを分析しているのでしょう?

 いまだに、脳機能計測を自分の思想にあわせて使いこなす研究者が
 後を断たないのは残念でした。

 例えば、オキシヘモグロビンが上昇して、なぜ、脳活性化といえるのか?
 不思議なのです。

 これは、やはりfMRIの計測結果でも同じで、信号が上昇して、
 なぜ、脳活性化といえるのか? 
 fMRIの信号上昇は、脳外の静脈の下水道様の変化を捉えていて脳機能精度が悪く、
 実践の医学臨床に役立たないことが明らかなのです。

 また、女性の脳と男性の脳というテーマだと脳梁の厚みに違いがあるという
 古い論文を著作に引用する学者もいます。しかし、一人一人の脳画像上の
 脳梁をみて男女の区別はほとんどできません。
 もちろん、二分の一の確率なので当たる時もあります。

 しかし、脳機能は当たりくじではありません。

 新しい脳知識の中には、変更すべきことも多く含まれています。
 このように学会を巻き込んで混沌としている脳情報に対して
 脳の学校の役割をあらためて痛感した1週間でした。

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