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2009年9月 9日 (水)

脳のAi診断より脳病理診断が優れるのか?

------- Ai (解剖前画像)か 直接解剖かは重要な議論!!!---------

今から、18年前、脳病理専門の研究施設で、
脳画像の技術開発とその診断能力の可能性を探ることを
目的としていました。

それから今日まで、脳病理の師には、
脳病理の価値と意義を問い、
私自身は脳病理よりもより優れている脳画像技術の
開発を目指してきました。

現在、「Aiか? 解剖か?」の意義が議論されていますが、
当時から両者には、決定的な違い、利点と欠点が
ありました。

解剖して、顕微鏡でのぞいたならば
倍率400倍程度でよく見える脳細胞が
「MRIにより画像技術では、脳の細胞が映し出せない」
という点です。

この問題は、現在も解決していません。
超高磁場である7テスラの装置をつかっても
脳細胞の1個1個を映像にはできていません。

しかし、神経細胞の集団とそのネットワークである
「脳番地」はよく描出できます。

ところが、脳画像では見えるのに
脳を解剖しても見えないことが分かってきました。

「脳の枝ぶり」です。

脳の神経線維の集合体である枝ぶりは
脳病理で見えていても、私が開発した
脳の枝ぶり画像法に比べると見えているものが
違っています。

この結果の一部は、「脳は自分で育てられる」(光文社)
の著書に発表しました。

さらに、脳画像は脳だけでなく、脳を包む骨や皮膚、軟部組織
などをあらゆる角度から身体を傷つけずに撮影できるので、
小さな出血や打撲痕も見逃しません。

これを解剖の直接視でやろうとしたら相当な時間が
かかります。

それだけではなく、「その傷がいつ、どのように、
起こったか」を脳画像から検証することができます。
解剖による肉眼診断とは違った情報をもたらします。

脳画像は裁判においても重要な証拠となっています。
遺伝子はその人であるという同一性を科学的に実証しますが、
脳画像は、状況証拠を科学的に検証できます。

すなわち、Aiは解剖より優れるのでなければ、
解剖はAiよりも優れるのではないのです。

この画像か? 実物か?という議論において、
その利点と欠点を相補うことが重要だと思われます。

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