« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »

2008年10月28日 (火)

脳番地を鍛える

--------------------角川SSC新書の新刊----------------------------

11月10日、角川SSC新書より発売します。

脳番地を鍛えれば脳内地図が書き換えられ、脳が成長する―。

Photo

日本人のノーベル賞受賞が話題になっています。

すばらしい業績の裏には、ノーベル賞級の脳番地を鍛え続けた

背景があると思います。

本書から、あなた自身で、脳番地を進化させはじめてみませんか。

脳番地とは脳の「部位」と「機能」を同時にあらわす概念で、
人間の脳ははたらきの異なる120の脳番地から構成されている。

そして、成長して育っている脳番地と未熟な脳番地があることで、
人には得意不得意が生じている。
できるだけ多くの脳番地を成長させることが私たちの人生の課題であり、
脳番地の成長段階はその人の「個性」として脳の形に刻まれ、
MRIによって確認できる。

胎児から100歳超の長寿者まで1万人以上の脳のMRI画像の

分析鑑定を行ってきた著者が、潜在能力を引き出すためにより

効果的な「脳番地トレーニング」を紹介する。

-------------------------------------------------------

 

| | コメント (0)

2008年10月21日 (火)

賢い人は「迂回脳」を持つ

-------------Dr. Katoの雑誌掲載情報---------------------

プレジデントファミリー12月号 特集「秀才の脳、わが子の脳」

出版:プレジデント社(2008)

脳の学校が全面バックアップした

「実証1か月の大発見、子どもの脳の枝が伸びた!」

「うちの子の脳の発達度がわかる30の質問」

「頭の良し悪しはどこで決まるか」

など初公開の実験結果を20ページにわたって掲載しています。

脳の成長メカニズムは、非常にダイナミックなため、
 神経科学の分野ではなかなかアプローチされてきませんでした。

 1.3キロもある脳のすべてを顕微鏡で観察するには
 あまりに時間がかかり過ぎるので、
 特に幼少期以降のダイナミックな脳の変化というものは
 捉えどころがありませんでした。

 それどころか、脳の成長というのが一体どのように
 頭蓋骨の中で表現されるのか?
 という問いに対する明確な答えは用意されていません。

 しかし脳の学校のDr.KATOは、
 MRIの脳画像鑑定技術による長期的でダイナミックな脳成長のサインと、
 COEという酸素脳イメージング技術による即時的な学習のサインを
 使って、脳の成長を可視化することを試みてきました。
 今回のプロジェクトではその成果を披露することになりました。

 今回のプロジェクトでは、小学生1名、中学生1名に対して、
 彼らの脳をMRI鑑定して、形態発達を確かめて長所と短所を確認し、
 本人の学習特性をCOEで計測して、脳を働かせるための課題を確認し、
 オーダーメイドの学習トレーニングを考えて1ヶ月間実施させて
 その成長変化をMRIで再度確認するという手順をとりました。
 
 学習トレーニングには、子どもたちが通っている塾の先生なども
 協力してくださり、
 「お勉強」ができる頭の良さではなく、
 「考える」ことができる脳を創るためのトレーニングとしての取り組みに
 プロジェクトチーム全員が挑んだわけです。

 結果の詳細はプレジデントファミリー12月号誌をご覧いただきたいと思いますが、
 彼らの脳で酸素が使用されているのを確認し、
 そのトレーニングによって脳形態の発達がたった1ヶ月で
 わずかながらも変化していることが確認できたのです。

-----------------------------------------------------------

| | コメント (0)

2008年10月13日 (月)

読字障害のMRI脳画像鑑定と超頭頂野の秘密

------------脳番地の迂回路を育て、読字障害を克服する-----------

10月12日のNHKスペシャル 病の起源では、「読字障害」
をテーマにしていました。

読字障害(ディスレクシア、Dyslexia )は、「脳番地」発達障害の中の
一疾患と考えると分かりがいいかもしれません。

脳にある番地のひとつ、超頭頂野、特に、言語機能に
関わると考えられている左脳の超頭頂野(39番地、40番地)の
成長に起因していると考える説があります。

知的能力、IQ検査のスコアが全般的に低い人でも、
読字障害は、起こります。

実際に、Dr.Katoも小学校の頃、この読字障害のおかげで、
軽度の知的発達障害を担任教師から指摘されたことがあります。

しかし、まさか自分が、軽度の「読字障害」の素因があると
納得できたのは10年ほど前のことです。

それまで脳を研究し、かつ「読字障害」に関しても
興味を持って探究していたのも関わらず、
自分にそのような素因があったとは、
夢にも思わなかったのです。

だた単に、国語の授業で、人前で本を読ませられることが
恐怖だった記憶だけがありました。

それは、自分は、国語が苦手なのだと思っていたのです。
嫌いなわけではないのに、苦手なのです。

中学では、今度は英語の読みが苦手になりました。

不思議なことに、しゃべれるのに、文章を読めといわれると
スムースには行きません。

このNHKスペシャルでは、「読字障害」の脳科学的な考察が、
いまひとつでした。脳科学的視点からの映像の作りには、
一貫性がありませんでした。

超頭頂野トレーニングの効果まで事実を取ってほしかったと
思います。

その理由の1つは、読字障害でない脳研究者が
読字障害を研究しても
その核心をつけないということだと思います。

また、ブローカ野に情報が到達しないと言葉の意味理解が成立しないと
述べている点も腑に落ちませんでした。
従来の古典的な言語ルートの考え方とは違う主張だったと思います。

しかし、脳科学者自身が、自分の読字症状に気がつかないで
苦労していたのですから、今回のNスペは、読字障害の広報的な
役割として、十分に評価できると思います。

私は、自分の「読字障害」を長い年月をかけて
何とか克服してきました。
その克服とは、別な能力を自分に身につけることです。

読字障害の症状と程度は、様々ですが、
私の場合は元来、サウスポーで、
特に、小学校低学年の頃
声に出して読もうとするとより症状が強くなる読字困難がひどく苦労した経験があります。

その一方で、数学や物理の数式から実際をイメージしたりする
ことや目の前の自然現象から過去と未来を読み解くことは
好きでした。

現在、脳の学校の「MRI脳画像個性検査」サービスには、
2次元のMRI脳画像から、リアルに3次元的に
あるいは、その人の人生に照らして
4次元的に、人の脳を読み取る能力が必要です。

このサービス自体が私が、軽度の読字障害を克服したこと
を意味しているのかも知れません。

このNスペを見て思いました。

静脈性下水道効果を使ったfMRIで、
自分の脳が赤く染められて、脳表示されたところで、
読字障害の何の解決にもなりません。

fMRIには、個人の能力を扱う精度はありません。
むしろ、静脈性の血液反応によって個人の能力を誤診するでしょう。

読字障害の方は、是非、自分の「脳の形」の成長を見る
「MRI脳画像個性検査」を受けていただき、
超頭頂野やほか脳番地の形から判断することで、
あなたの得意、不得意を詳細に知っていただきた、
私と同じように克服する道を
辿ってほしいと思いました。
--------------------------------------------------------------

Banner_041

| | コメント (5)

2008年10月 2日 (木)

脳に効くメルマガの無料登録

2008.6月
【脳に効くメルマガ 第01号】~『60秒で解説!本当に脳に効く本とグッズの選び方』~ 
【脳に効くメルマガ 第02号】~老化に挑む~
【脳に効くメルマガ 第03号】~壊れた脳 生存する知~
【脳に効くメルマガ 第04号】~脳疲労に克つ~

2008.7月
【脳に効くメルマガ 第05号】~嗅脳 嗅脳刺激で感情コントロールの達人になる!~
【脳に効くメルマガ 第06号】~イチローの脳を科学する~
【脳に効くメルマガ 第07号】~アルツハイマー病~
【脳に効くメルマガ 第08号】~脳と気持ちの整理術~
【脳に効くメルマガ 第09号】~脳と障害児教育~

2008.8月
【脳に効くメルマガ 第10号】~脳を鍛える大人の落語~
【脳に効くメルマガ 第11号】~考えるだけでロボットを動かす!?~
【脳に効くメルマガ 第12号】~『あなたの脳』を育てる良い方法、悪い方
【脳に効くメルマガ 第13号】~小学生でもわかる脳のしくみ

2008.9月
【脳に効くメルマガ 第14号】~成功者に学ぶ脳の使い方~
【脳に効くメルマガ 第15号】~世界最古の電子楽器で運動系脳番地制御にトライ~
【脳に効くメルマガ 第16号】~「あれはどこにある?」を言わないために~
【脳に効くメルマガ 第17号】~惑わされてはいけない脳の話・IQ思想と臨界期~
【脳に効くメルマガ 第18号】~それでも脳は学習する~

┌───────────────────────────────┐
  メールマガジン ご登録のご案内           
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
  『60秒で解説!本当に脳に効く本とグッズの選び方
                     (毎週月曜日発行、無料)
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
   無料で、生活に役立つ脳情報や、    
   脳に効く書籍やグッズのご紹介などお役立ち情報をお届けします。

   以前、脳の学校無料ニュースレターにご登録の方は
   自動的に移行されますので、お手続きは必要ございません。
   
   ◇脳の学校自社配信の新規ご登録:
   http://www.nonogakko.com/information/newsletter.html

   ◇まぐまぐプレミアムからの新規ご登録
   http://www.mag2.com/m/0000204461.html
                                 
 └───────────────────────────────┘

| | コメント (1)

脳サイエンス・レビューの登録

2008年07月
【脳サイエンス・レビュー第1号】~NIRSの誕生~
【脳サイエンス・レビュー第2号】~脳の解読術~
【脳サイエンス・レビュー第3号】~ロボットを脳で動かす~
【脳サイエンス・レビュー第4号】~近赤外線を使った酸素モニターへの試み~
【脳サイエンス・レビュー第5号】~自閉症と脳~

2008年08月
【脳サイエンス・レビュー 第6号】~リハビリが及ぼす脳の変化~
【脳サイエンス・レビュー 第7号】~BOLDの信号とは何か?~
【脳サイエンス・レビュー 第8号】~脳の重量とパラメータ~
【脳サイエンス・レビュー 第9号】~血管狭窄の影響と脳血流の対処~

2008年09月
【脳サイエンス・レビュー 第10号】~顕微鏡レンズの精度をどうやって確かめる?~
【脳サイエンス・レビュー 第11号】~偉大な物理学者が提唱した意識と脳~
【脳サイエンス・レビュー 第12号】~記憶の画像化と時間的変化~
【脳サイエンス・レビュー 第13号】~才能ある人の脳はどこに秘密があるか?~

2008年10月
【脳サイエンス・レビュー 第14号】~時代が生んだ科学と価値観~

ご登録のご案内
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
      『真剣に脳を学ぶ人の週刊サイエンス・レビュー』    
  ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
  脳科学をまじめに学ぶ人のための論文・書籍レビューマガジンです。
  脳科学を学びたい方や、現在の仕事や研究に新たに脳科学を 
  取り入れようと思っている方が、巷の脳科学ではなく、アカデミック
  な脳科学情報を得るのに最適です。               
                   (毎週水曜日発行、月額\840)
  
  ※いずれのマガジンも、脳の学校からの自社配信と、
   まぐまぐプレミアムからの配信がご利用可能です。

  ご登録方法:http://www.nonogakko.com/information/mailmag.html
  問い合わせ:info@katobrain.com             

| | コメント (0)

« 2008年9月 | トップページ | 2008年11月 »