------------脳番地の迂回路を育て、読字障害を克服する-----------
10月12日のNHKスペシャル 病の起源では、「読字障害」
をテーマにしていました。
読字障害(ディスレクシア、Dyslexia )は、「脳番地」発達障害の中の
一疾患と考えると分かりがいいかもしれません。
脳にある番地のひとつ、超頭頂野、特に、言語機能に
関わると考えられている左脳の超頭頂野(39番地、40番地)の
成長に起因していると考える説があります。
知的能力、IQ検査のスコアが全般的に低い人でも、
読字障害は、起こります。
実際に、Dr.Katoも小学校の頃、この読字障害のおかげで、
軽度の知的発達障害を担任教師から指摘されたことがあります。
しかし、まさか自分が、軽度の「読字障害」の素因があると
納得できたのは10年ほど前のことです。
それまで脳を研究し、かつ「読字障害」に関しても
興味を持って探究していたのも関わらず、
自分にそのような素因があったとは、
夢にも思わなかったのです。
だた単に、国語の授業で、人前で本を読ませられることが
恐怖だった記憶だけがありました。
それは、自分は、国語が苦手なのだと思っていたのです。
嫌いなわけではないのに、苦手なのです。
中学では、今度は英語の読みが苦手になりました。
不思議なことに、しゃべれるのに、文章を読めといわれると
スムースには行きません。
このNHKスペシャルでは、「読字障害」の脳科学的な考察が、
いまひとつでした。脳科学的視点からの映像の作りには、
一貫性がありませんでした。
超頭頂野トレーニングの効果まで事実を取ってほしかったと
思います。
その理由の1つは、読字障害でない脳研究者が
読字障害を研究しても
その核心をつけないということだと思います。
また、ブローカ野に情報が到達しないと言葉の意味理解が成立しないと
述べている点も腑に落ちませんでした。
従来の古典的な言語ルートの考え方とは違う主張だったと思います。
しかし、脳科学者自身が、自分の読字症状に気がつかないで
苦労していたのですから、今回のNスペは、読字障害の広報的な
役割として、十分に評価できると思います。
私は、自分の「読字障害」を長い年月をかけて
何とか克服してきました。
その克服とは、別な能力を自分に身につけることです。
読字障害の症状と程度は、様々ですが、
私の場合は元来、サウスポーで、
特に、小学校低学年の頃
声に出して読もうとするとより症状が強くなる読字困難がひどく苦労した経験があります。
その一方で、数学や物理の数式から実際をイメージしたりする
ことや目の前の自然現象から過去と未来を読み解くことは
好きでした。
現在、脳の学校の「MRI脳画像個性検査」サービスには、
2次元のMRI脳画像から、リアルに3次元的に
あるいは、その人の人生に照らして
4次元的に、人の脳を読み取る能力が必要です。
このサービス自体が私が、軽度の読字障害を克服したこと
を意味しているのかも知れません。
このNスペを見て思いました。
静脈性下水道効果を使ったfMRIで、
自分の脳が赤く染められて、脳表示されたところで、
読字障害の何の解決にもなりません。
fMRIには、個人の能力を扱う精度はありません。
むしろ、静脈性の血液反応によって個人の能力を誤診するでしょう。
読字障害の方は、是非、自分の「脳の形」の成長を見る
「MRI脳画像個性検査」を受けていただき、
超頭頂野やほか脳番地の形から判断することで、
あなたの得意、不得意を詳細に知っていただきた、
私と同じように克服する道を
辿ってほしいと思いました。
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