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2006年10月29日 (日)

礼儀正しさと日本ハムの優勝

今週の社長のひとこと--------------------------------------------------------

今年の日本シリーズは、日本ハムが中日を破り優勝しました。

とりわけ日本ハムのファンではありませんが、シリーズを見てる間に、

応援したくなってきました。

 

 その理由は、勝っても礼儀正しさが、監督からヒーローの選手にも

浸透していて、これは日頃の心がけから来ていると感じたからです。

 

日本シリーズ第5戦、優勝の決まったヒルマン監督とMVPの稲葉選手の

深々と敬礼するその物腰と選んだ言葉の一つひとつには、好感が持てました。

 

多くのプロ選手は、リップサービスのように観客に感謝の言葉を向けます。

しかし、着飾った言葉を人の脳は見分ける能力があります。

 

今回の日本ハムのチームは、違っていました。

このような礼儀正しさは、多くの観客にプロとしての身だしなみを行動で

示してくださいました。

多くの勝者は、勝った後に、隙ができるものですが、日本ハムのチームに

それは感じられませんでした。

 

中日もセリーグを制したのですから、決して悪いチームではないでしょう。

しかし、若い選手の多い日本ハムの方が、礼儀正しいというのは、より未来への希望を

感じさせてくれます。

 

このようなチームなら、毎年優勝して、プロとして技術だけでなく、その物腰の

礼儀正しさをも同時に示していただきたいと思います。

 

私たち脳のプロも、科学者としての礼儀正しさとは何か?

深く考えさせられました。

 

新庄選手の涙にも、なぜか一緒に、涙が出ました。

新庄選手は、優勝翌日のスポーツ紙のインタビューで、

体のトレーニングはもうやらなくていいので、今度は

頭のトレーニングをすると答えておられました。

 

体をトレーニングすることこそ、脳のトレーニングになっていたとおもいます。

汗を流さないで、どうして本当の脳のトレーニングができるのでしょうか。

 

おそらく新庄選手の言葉の意味は、

「今度は、体をトレーニングしても鍛えられなかった脳の場所をトレーニングすることに挑戦したい!」

そういうことだと思います。

体をトレーニングしてきた時間の長さや深さは到底及びませんが、

14歳の夏、新庄選手と同じ感覚を持ち、

脳をトレーニングする道を私も選んで、今があります。

  

今年の夏の甲子園を思い出させるほどの、好感をこの日本シリーズの日本ハムの

姿から感じました。ありがとうございました。

 

新庄選手、頭をトレーニングする技術ならいつでもアドバイスさせていただきます。

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2006年10月20日 (金)

いじめ脳外来

今週の社長のひとこと--------------------------------------------------------

 

 

 

いじめ自殺が問題になっています。

 

医学生の頃、国民衛生の動向(参照)を授業で勉強し、

 

自殺者の多さには、驚いた記憶が残っています。

 

  

 

病気を必死で治そうとする医療関係者の献身の一方で、

 

健康な体になぜ、自ら停止処分を加えるのか?ジレンマを感じました。

 

 

 

その後、臨床現場では、自殺を思いとどまらせたり、繰り返す自殺企図の少女の主治医にもなりました。

 

一方で、自殺を脳から科学的に捉えることが可能か?ことあるごとに考えてきました。

 

 

 

現在、脳からみて、「いじめ脳」と「自殺脳」を結びつけることは、少し時間がかかると

 

考えています。しかし、「いじめ脳」ならば、脳科学の土壌に乗せて、

 

議論し客観的な方策を論じることは可能ではないかと考えています。

 

  

 

「いじめ脳」の脳科学研究が脳検査によって可能であると考えるからです。

 

いじめの問題は、脳環境を取り巻く問題であり、すべてを脳から見る「脳の学校」

 

では、「いじめ脳」に関する知見を集積するために、いじめ脳外来設置の準備をしています。

 

   

 

脳環境を整備して、いじめから脳を守るだけでなく、健全な脳を育てることが目的です。

 

いじめられている脳環境を把握するために、脳検査を行います。

 

いじめ脳の主な検査は、脳MRIとCOE検査です。
脳MRIで背景因子の確認し、COEで酸素脳の状態を調べます。

 

  

 

いじめの原因と脳酸素の使い方を調べることで、本人がいじめている対象に対して

 

どの程度強く脳を使ってしまうか?COE検査は明らかにすることが出来ます。

 

MRIは、本人の脳の素質と健康状態、成長状態を調べます。

 

いじめによって、脳が育たないことがあれば、それは早期診断、早期防止対策が必要です。

 

 

 

「いじめ脳」において、脳検査が重要な理由は、周囲と当事者が、

 

共通に事実から議論できる点です。脳検査は、隠す必要がない事実を見ることが

 

出来るからです。

 

私たちは、隠せない事実を積み上げることをする必要があると思います。

 

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参考:国民衛生の動向 http://www.hws-kyokai.or.jp/701mokuji-eiseidoko.htm

 

 

 

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2006年10月15日 (日)

歯は、口よりもものを言う

今週の社長のひとこと------------------------------------------------------

今から数十年前の話である。

  

中学3年生までは、肉体を鍛えぬく生活をしていた。

高校からは、脳を筋肉のように鍛える方法を完成させるために、

医学部に入り、脳の勉強を志した。

    

そこで、高校1年生から本格的に本を読み、少しばかりの

ボキャブラリーを増やし始めた。

しかし、「机にじっとして、本を見つめて、脳ミソを活動させる」ことは、

難しかった。

 

体を動かして、筋肉を鍛え、さらに、脳ミソを効果的に動かす脳ハウを

見つけることはたやすいことではなかったのである。

体を鍛える理屈は、小学校4年生の頃から考えはじめ、

試行錯誤に入っていたので中学時代には、自分なりの方法を身につけていた。

  

体を動かさないで、 

「机にじっとして、本を見つめて、脳ミソを活動させる」方法を探究しはじめてから、

2年があっという間にたち、高校3年生になった。

  

高校3年生になれば、いきなり進路指導が始まる。

数学、物理、化学、生物の成績と国語、英語の成績は、

大人と子どもの背比べほどの違いがあった?

   

本格的な勉強を始めて、2年目、小学校受験や幼い時から塾通いをしている

同世代よりも、どうして自分が、勉強の成績がいいはずがない。 

 

国語教師の担任は、どうしても医学部に行きたいのか?と聞いてきた。

「この成績なら、浪人しないでいけるのは、歯学部だろう」と言われた。 

 

この時、一瞬、自分の耳を疑った。今も忘れない。

意表を衝かれたのである。

 

医学部と脳は関係があると思っていたが、歯学部と脳は、どうしても高校3年生には、

結びつかなかったのである。

 

情熱的な担任で好きだったが、そのとき、この担任の進路指導は間違っていると思った。

大学受験を現役で合格するために、受験する学部が存在しているのではない。

専門教育の目的を達成するために、専門の学部があるのだ。

 

あれから、30年、15歳だった少年は、今年、「脳の学校」を創立した。

「机にじっとして、本を見つめて、脳ミソを活動させる」方法に、

科学的な確信と裏づけがもてたからである。

歯と脳を結びける脳技術も手にした。

歯は、唇と頬に守られて、口の中の重要な役割をなしている。

 

歯が痛ければ、「机にじっとして、本を見つめて、脳ミソを活動させる」ことなど,

出来なくなる。

この事実から考えても、歯の健康と脳のはたらきは、密接な関係がある。

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参考:お口の健康フェスタ 1028日(土)15:10-16:10

場所:高輪区民センター

「脳から教えるお口の健康と生活」

加藤俊徳(株式会社脳の学校代表取締役・医師・医学博士)

毎日、歯ブラシで歯を磨いていますか?

この毎日行う歯磨きは、幼い頃、すぐには誰も上手にできません。

でも、毎日磨いていると上手にできるようになります。

こんな単純な動作でも、脳から考えるとスッキリします。

講演をお楽しみに!

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