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2006年7月30日 (日)

素人の脳の使い方、優れた脳の使い手

今週の社長のひとこと--------------------------------------------------

日ごろから、いわゆる「素人」が、その道で、長年やってきた専門家やプロを

飛び越えて、抜群の結果を残すことが少なからず起こりうる。

この理由は、脳から考えると当然のことだと理解できる。

 

長年やってきた専門家やプロが、必ずしも、その道で最高の結果を残せる

「自分の脳の使い手」

では、ないからである。

 

長年やることで、実は慢心が起こる。この慢心は、脳の使い方の慢心である。

むしろ、慢心というより「慢じた脳」(慢脳)というべきかも知れない。

 

「慢じた脳」(慢脳) にとって、怖いのは、「教科書どおり」という作業である。

教科書どおりという作業は、いつの間にか、脳を使わなくさせるのである。

基本は大事である。しかし、基本は、毎日、その基本を考えるからこそなのである。

教科書もまた、人間の誰かが言い出して、時間とともに残っている産物なのである。

専門家やプロにもっとも大事なことは、教科書を疑う脳の使い方であると思う。

  

このように考えていたら、とてもいい記事が掲載されていた。

亀田興毅の父と横峯さくらの父のことである。もちろん彼らも息子、娘が結果を

残されなければ注目されなかったかもしれない。

しかし、注目されない父や母の中にも、同じように立派な脳の使い手

がいることを知ることは大事だと思う。

 

ボクシングやゴルフのプロでなくとも、その道で勝つためにできる限りの試みを

背水の陣で望んだ父たちが行ったことが、実は、脳を使う高等技術なのだと思う。

 Brain_function  

私もかつて、光計測の研究では、ずぶの素人だった。

その素人だった15年前に発見した脳計測法が、

光で脳を計測する基本原理である。

現在は、装置化が世界中でなされ、人の脳研究には不可欠な技術として

使われ始めている。

  

さらに、最近では、理論物理学では素人なのに、宇宙物理学と量子力学の接点を

生命現象の中に見出した。

アインシュタインのE=mc2の式とシュレーディンガーの波動力学方程式の2つの式を

満足させる統一式が存在するはずであったが、

宇宙物理学と量子力学の接点とは、その統一式のことである。

   

しかし、この2大巨星の死後、存在しているはずだが、

誰も見つけることはできなかった。

数学上もっと美しいとされるオイラーの公式を用いて、幾何学的に生体の酸素交換現象を、

酸素交換波動方程式として記述した。

よくよく考えてみたら、この酸素交換波動方程式は、量子と宇宙の接点を表現している

ように思えてならなくなってきた。

 

わたしの持っている数学と物理の知識は高校3年程度であるのに。

素人は、いつでも、優れた脳の使い手に変身できる可能性がある。

未来を見つめて目標を持つ限りにおいて。

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参考

「亀田父をさくらパパが分析」

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20060730&a=20060730-00000041-nks-spo

近赤外線分光法

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%91%E8%B5%A4%E5%A4%96%E7%B7%9A%E5%88%86%E5%85%89%E6%B3%95

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2006年7月27日 (木)

脳を考える技術を身につけるための脳の学校セミナー

今週の社長のひとこと-------------------------------------------

当社の第1回目の「脳の学校セミナー」が、東京神田で開催されました。

今回の講義「脳科学の基本講義シリーズ 

 

脳の必須知識からイメージング研究のノウハウまで)」は、社長の私が担当しました。

全6回の講義で、今回は、

脳の基礎講義(1)解剖から機能まで、(2)脳機能イメージングの原理 

という内容でした。

 

 2006

 

 

 

 

 

 

 

 

 

受講された方々のバックグラウンドは実に多様なキャリアーの方々でした。

講義をしていて、積極的に、より役立つ脳情報を得たいという受講者の思いが伝わってきました。

脳の講義をする側とそれを受ける側が一体となって、よりいい内容の時間を共有できると思います 

 

次回から、はじめて参加される方も、2回目のかたも、

 

新しい「脳の文化」が、これから徐々に世の中に浸透していくのだということをすこしでも

 

ご理解いただけるととうれしい限りです。

脳の伝道者たる自覚を、社員一同、さらに高めて望みたいと思います。

 

  La2005  

当日紹介した「ご挨拶にかえて」をここにも掲載します。

 

「この「脳科学の基本講義シリーズ」は、脳を考える技術を身につけるために、

不可欠な脳の基本的な知識の習得を目的としています。 

では、なぜ、脳を考える技術を身につける必要があるのでしょうか? 

わが子を助ける目的、仕事に生かす目的、教育に役立てる目的、脳を理解する目的、

一人ひとりの目的は、さまざまだと思います。 

 

講演者が、脳を知りたい願望を30年以上持続できたのは、まず自分を助けることだけではなく、

自分以外の守るべき人々を助けることができる技術を獲得する目的に他なりません。 

脳を考える基本的な技術を身につけることで、最終的には、自分が脳を理解するだけでなく、

自分以外の人を助ける能力が備わることも確かです。 

 

ここには、知識を超えた脳の技術が存在しています。 

本シリーズは、単なる脳の知識獲得にとどまらず、目的を強く持つ受講者の求めに応じて、

言外に新しいインスピレーションを与えると期待します。 

 

脳をどのように捉えることで、脳がより理解できていくのか?を、

考えながら聴講いただくとよいのではないかと思います。」

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2006年7月20日 (木)

脳のコーチング技術とは ?

今週の社長のひとこと-------------------------------------------

   

メンタルトレーニングより、高度な脳のコーチングのために

   

脳は、コーチングすることができます。

脳ミソに対して、コーチングする技術があるからです。

 

しかし、こころは、なかなかコーチングすることが難しいのです。

こころは、形をなしていないからです。

 

脳は、脳ミソ、こころには、形がない!

 

ところが、こころを解明する必要があると主張する学者もいます。

これらの学者たちは、こころが形として見えているのでしょうか?

当社は、まず、脳を実体として考え、

その上で、実体の枠からどのぐらいこころがはみ出ているのか?

詳細に分析いたします。

  

ここから、脳のコーチングが始まります。

  

脳のコーチングの効果は、テキメンです。

「こころ」として形ないものと考えていたことが、「脳ミソ」として、具体的な対象になるわけですから。

 

プロのスポーツ選手の個別契約だけでなく、

組織、会社の40歳才代、50歳代の社員、役員にも脳コーチングを行っています。

  

一流の選手は、脳の使い方を自然に身につけています。

しかし、さらにグレードアップするためには、意図的なアプローチが必要になります。

脳のコーチングは、意図的に、脳の使い方をコーチングします。

    

 2005_1    

 

組織で厄介なのは、発言して和を乱す社員ではありません。

意見を言わない、議論のできない

つなぎ屋が問題なのです。

     

つなぎ屋の条件とは、   

1.面と向かって言わない!

2.行動しない!

3.陰口をいう!

4.人の足を引っ張る!

5.アイデアがない!

    

このような給料だけをもらいにくるつなぎ屋です。

このような、つなぎ屋は、近くにいませんか?

  

こういったひとは、脳の使い方がトレーニングできていないのです。

     

脳のコーチングは、これらに白黒をつけ、組織力を変えます。

会社の経営者が、自らいえないことも、しっかりコーチングします。

外部から脳コーチングスタッフを雇用することが有益になってきています。

   

従来は、メンタルアドバイザーでも十分に進歩的でしたが、

今は、脳の捉え方が、より具体的になり「脳のコーチング」契約サービスへ

と変わっています。 

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2006年7月14日 (金)

脳外機能イメージングの流布

今週の社長のひとこと-------------------------------------------

脳の働きをみる方法の一番大事な方法は、脳の写真をとることです。

 

しかし、脳の働きを研究している専門家や脳の医師でも、

脳写真をみるすべを習っていません。

 

脳写真を見るすべとは、脳の写真から、病気を見つけることではないからです。

 

脳の写真から、脳の病気をみつけることは、そんなに難しくありません。

しかし、脳写真から、脳の働きが見えるようになるまでには、

脳のトレーニング必要なのです。

 

当社は、この脳写真から脳の状態を詳細に読み取る唯一の技術を持っています。

 

では、「脳外機能イメージング」という言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

 

「ない」 と思います。

 

はじめて、私がここに公表する言葉です。

脳の外側の働きを画像化する方法という意味です。

脳の外側とは、どこのことかといいますと、脳の静脈や脳の動脈です。

 

ここで、脳=脳組織=脳の毛細血管

と単純に考えられます。

 

しかし、

「脳の静脈や脳の動脈は、脳ではなく、脳外なのです。」

そこで、従来、脳機能イメージングといわれてきた測定法のfMRI、PET,NIRSを見てみますと、

 

脳内ではなく、実に、脳の外を見ていた脳外(のうがい)機能イメージングだったのです。

科学の進歩は、科学の間違いや誤解を解くこともあります。

世の中には、脳機能イメージングの第一人者や脳科学者など、脳の話をする人が増えてきました。

脳の文化向上にはよいことだと思います。

 

そこで、もう一歩進んで、

脳外機能イメージングは、脳内情報ではない誤り、すなわち、不確かなのです。

                                   

ですから、脳外機能イメージングの結果から、積み上げた知識のほとんどが、不確かだったということになります。

昔、核爆弾の開発につながる発見をした物理学者らが、原爆反対や核爆弾反対を声明した時代がありました。

 

マスメディアにおける情報の流布は、目に見えません。

脳知識の誤った流布は、目に見えない間に、多方面に、危害を加えている可能性があります。

  

このような信念で、

当社では、COE計測法を開発して、脳写真MRIの鑑定とあわせて、

真の意味での脳機能イメージングを目指しています。

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2005

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2006年7月 9日 (日)

脳年齢は、なぜ高齢ではいけないのか?

今週の社長のひとこと------------------------------------------- 

週末、大阪教育大学で講義をしてきました。

題名は、「脳科学からみた理科教育の研究」です。

授業では、

脳の学校 I 理科教育の脳教材は、何か?

脳の学校 II 理科教育が生み出す脳効果?

について、学生に話してきました。

 

脳に対する社会的関心の向上によって、理科教育の役割は一段と高いものになってきたと感じています。

わたしは、インターナショナルスクールのグレード2(日本の小学校2年生

とグレード3(日本の小学校3年生)のクラスでも、脳の授業をしたことがあります。

What’s the nutrition for your brain ?

子供たちは、45分間、わたしの質問に少々興奮気味で、ほとんど全員、手を上げて

答えていました。

Yes, sugar........

Another one is oxygen !

 2005bee

脳を学ぶことに年齢差はない!

と確信しました。

日本の理科の授業でも、事実にもとづく正しい脳の授業を取り入れるべきだと

考えています。

                                                                            

そこで、将来の理科の先生の卵たちに聞いてみました。

脳年齢は、若い方がいいの?年取っていた方がいいの?

そして、なぜ、そう思うの?と。

                                                   

若い方がいい  と答えたすべての学生が、

若くてイキイキして、脳が元気そうだから  を理由に挙げていました。

                         

そこで、私は、反論してみました。

脳年齢は、高齢なほどいいと思うよ。

               

なぜって、いろいろ経験して、いっぱい情報を持っていたほうが

適切な判断ができるから!

                  

実際に、10才前後のころ、早く大人になりたいとか、

先輩みたいになりたいとか思ったことなかったか

と問いかけました。

                                  

さて、どっちが正しいのでしょう?

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2006年7月 1日 (土)

脳からみた65歳から生き続ける価値

今週の社長のひとこと-------------------------------------------

日本の65歳以上の人口は、21.0%(総務省、2005年国勢調査)で、

世界一の高齢者の国になったことが報じられました。

100歳になっても、脳の形から見ると生きる価値がある

ことを証明することができます。

その事実の一端が、先週、再放送のNHKスペシャル 

「老化に挑む あなたの脳はよみがえる」です。

当社は、この世界一の高齢者の国をよりイキイキとするために、

人生を生き抜く知恵を脳から学んで、生活に役立てる支援をしています。

65歳から、あなたの脳をよりさらに一歩でも、二歩でも向上させて

生きていくために、脳の使い方、考え方の指導教室の開講を準備しております。

記憶は衰えるものです。でも、成長する脳の場所もあるのです。
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 2005_2

参考サイト

高齢化社会 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/seniors/

Nスペ 老化に挑むhttp://www.nhk.or.jp/special/onair/060623.html

NHKスペシャル 老化に挑む よみがえる脳、延びる寿命

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